2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
僕って明るい人だと思っていた。 そう言われてきた。 人と話す時はかねがねニコニコしてるし、表情は豊か。初対面の人と話すのもたいして苦にならない。わりあい、誰にでも気軽に話しかける。いろいろな経験をすることが好きで、楽観的。 でも違うんだ。 そ…
『聖地の想像力』 植島啓治 2000 より 確かに動いていない聖地は多いように思う。 聖地の上に聖地は立つ。寺の出自を調べると昔は神社だったっていう例は多い。南アメリカでも、原住民の聖地に、元からあった聖なる建造物をぶっこわして教会が建てられた…
世界のサイクルは「地球圏」、「生物圏」、「人間圈」といったいくつかのまとまりあるサイクルに便宜的にわけることができる。 参考:宇宙人としての生き方:http://d.hatena.ne.jp/skycommu/20090514/1242297886 孔子の仁は人間圏について語ったものである…
『神話作用』 ロラン・バルト 「今日において、神話とは何か。直ちに極めて簡単な答えを出そう。それは語源と完全に一致している。すなわち、神話とはことばである。」 (「古事記 記紀神話と日本の黎明」より孫引き)
「ものを言うなら正しいことを言いたい。」 「ものを書くなら完全なことを書きたい。」 そう思って、博識でおしゃべりで真面目だった青年は、何も言わなくなりました。何も書かなくなりました。 なぜなら彼は、何か言おうと思ってもそれが正しいかどうか確信…
超おすすめ! 戦前の少年犯罪 管賀江留郎 筑地書館 2007 【表紙より】 昭和2年、小学校で9歳の女の子が同級生殺害 昭和14年、14歳が幼女2人を殺してから死体レイプ 昭和17年、18歳が9人連続殺人 親殺し、養父母殺しも続発! 現代より遙かに…
大学生の論文執筆法 石原千秋 2006 筑摩書房 【カヴァー折口より】 大学生にとって、論文を書くとはどういうことか。誰のために書くのか。何のために書くのか。大学での授業の受け方や大学院レベルでの研究報告書の作法、社会に出てからの書き方まで、論…
近代小説の〈語り〉と〈言説〉 双書〈物語学を拓く〉2 三谷邦明編 1996 有精堂 言説分析のお手本のような論を含む9つの論で構成されている。 とかく、言説分析とは何かについて書いてあるところをメモメモ。 (三谷邦明) 「言説分析は、〈読者〉と〈…
見とれた僕は 肢体の震えを止めるため 思わず海面に顔を出し ハァハァとせわしく呼吸をしている, 夜空に浮かんでいるたくさんの星々はただくりかえし僕の上を回るだけ, 私ははっきり覚えている, 海辺には白くきらめく砂浜が広がっていて さらにその先には音…
最近、うちの近くで殺人事件が起こった。 被害者はさらにうちの近くに住んでいる人だった。 だから、いつもはいちいち殺人事件の新聞記事なんて全文読まないけれど、この事件だけは追っていた。興味深い記事が載っていたので紹介したい。 南日本新聞の4月2…
最近、とてもお世話になっていたバイト先のM先輩がバイトをやめた。 僕や他のバイトに比べ、地図作りやはんこ押しがきれいで、丁寧な仕事が手早くできる先輩だった。 刺繍の職人になりたいという。きっと、性格的に合っているに違いない。 いろいろな遊び方…
文学部唯野教授 筒井康隆 1990 岩波 【出版社/著者からの内容紹介】 これは究極のパロディか。抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は、グロテスクな日常を乗り切りながら、講義では印象批評からポスト構造主義まで壮…
あなたは性善説ですか?それとも性悪説ですか? 未だにこんなくだらない質問が面接やれなんやれでなされると聞いた。 いったい、これほど不毛な問いがあるだろうか。いったい、これほどバカげた問いがあるだろうか。 結論? 性善説も性悪説も完全な見誤り。 …
古今東西今も昔も、多くの才人たちが性的魅力とは何か、とどのつまりエロとは何かについて、考え、悩み、苦しみ、そして議論してきた。 そのせいで不幸になった才人もいる。 そのせいで栄えある人生を感じた才人もいる。 そのせいで人外の境地に達した才人も…
おすすめ! 国語教科書の思想 石原千秋 2005 筑摩書房 【表紙より】 国語はすべての教科の基礎になるような読解力を身に付ける教科だと考えている人がいるとしたら、それは「誤解」である。現在の国語という教科の目的は、広い意味での道徳教育なのであ…
おすすめ! ラ・ロシュフコー箴言集 二宮フサ訳 1989訳出 岩波書店 【アマゾンより】 原題は「人間考察もしくは処世訓と箴言」というフランス・モラリスト文学の最高傑作であり、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(1613-1680)の代表作である。扉に引…
半年ほど前のことだけど、よく遊ばせてもらってるバイト先の先輩からこう言われたことを思い出した。 「バイトで一緒じゃなかったら、例えば同じクラスぐらいの関係だったら俺たち一緒に遊んでなかったよな。」 よく遊ばせてもらってることから、この言葉に…
「国語」の近代史(帝国日本と国語学者たち) 安田敏朗 中央公論新社 2006 【カヴァー折口より】 明治維新後、日本は近代的な統一国家を目指し、ことばの地域差・階層差を解消するため「国語」を創始する。「国語」は国民統合の名の下に方言を抑圧し、帝…
冬の巨人 古橋秀之 2007 徳間書店 【背表紙より】 終わりのない冬、果てのない凍土の只中を、休むことなく歩き続ける異形の巨人“ミール”。 その背に造り上げられた都市は、人々の暮らす世界そのものだった。都市の片隅に住む貧しい少年オーリャは、神学…
おすすめ! 1984年 ジョージ・オーウェル著 新庄哲夫訳 S47 早川書房 【あらすじ】 ジョージ・オーウェルが描くこなかった近未来、それは偉大な兄弟(ビッグ・ブラザー)が支配する超管理国家だった。 真理省で歴史の改変にたずさわるウィンストンは…
おすすめ ある子殺しの女の記録(18世紀ドイツの裁判記録から) S・ビルクナー編著 佐藤正樹訳 1990 人文書院 本書の内容は18世紀ドイツの裁判記録であるが、その詳細及び歴史的意義については訳者がうまくまとめてくれている。まずはそこを引用し…
日本には実に的を得たいい言葉がある。 つまり、 「美人は三日で飽きる」 だから、大事なのは 「如何に変人であるか? 或いは如何に変人というペルソナを被るか?」 ということだ。 変人最高! みんな、俺を喜ばせるために変人でいてくれ! 空気読めない発言…
身分差別社会の真実 (身分とは何か? 誰が差別されたのか? 被差別民の起源は? 身分制社会の矛盾を追究し、江戸の社会構造を捉え直す) 斎藤洋一+大石慎三郎 1995 講談社 【重要な点あるいはskycommuの琴線に触れた点】 「「江戸図屏風」をよく見てみ…
ちゃんと話すための敬語の本 橋本治 2005 筑摩書房 【重要な点あるいはskycommuの琴線に触れた点】 「敬語というのは、「相手と自分とのあいだには距離がある」ということを前提にして使われる言葉です。」p24 →興味深い主張だけど、ここでいう「距離…
昨日、ちょっと大学の先輩と議論になった。 単純なようで深遠な問題、陳腐なようで根源的な問題だと思った。それについて私が先輩に言ったこと、考えたことを簡単にメモしてみたい。 人は分かり合えるのだろうか? 私の先輩は以前その題で議論したことがある…
超おすすめ! 影響力の武器(なぜ、人は動かされるのか) ロバート・B・チャルディーニ著 社会行動研究会訳 1991(日本語版) 誠信書房 承諾の心理。人にYesと言わせるにはどうすればいいのか? また、言ってしまうメカニズムとは? 承諾誘導のプロフェ…
右脳刺激で頭が驚くほど鋭くなる 品川嘉也 1993 三笠書房 【ざっと目を通して私の琴線に触れたこと】 前向きになるとアイデアも出やすい。 0,3歩先を読む。全体の流れをつかんで先を読むことは大事。でも、一歩先だと外したとき危険。 一定のリズムを…
メディアは私たちを守れるか?(松本サリン・志布志事件にみる冤罪と報道被害) 木村朗編 凱風社 2007 【松本サリン事件】Wikipediaより 松本サリン事件は、1994年6月27日の夕方から翌日6月28日の早朝にかけて、長野県松本市北深志の住宅街で起こった、…
創造をかきたてる音楽が好き。創造をかきたてる歌が好き。創造をかきたてる平沢進の音楽が好き。創造をかきたてるsound horizonの音楽が好き。創造をかきたてる詩が好き。創造をかきたてる文章が好き。創造をかきたてる物語が好き。創造をかきたてる情報が好…
「本は人を大きくさせるんだ」 高校の卒業アルバムに友人が書いてくれた言葉。私が、人から言われて一番嬉しかった、びっくりした言葉。 その友人は親友だったというわけじゃない。プライベートで遊んだことはなかったし、クラスも一度も同じではなかった。…