2009-01-01から1年間の記事一覧
ひぐらしのなく頃に 第三話 祟殺し編 竜騎士07 上巻年2007年12月 下巻2008年1月 【内容、出版社ウェブサイトより】 上巻 昭和58年。平和な雛見沢村で、毎日の“部活(ゲーム)”に興じる前原圭一と仲間たち。だが、何も知らず無邪気に楽しんでい…
松井教授の東大駒場講義録 地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る 松井孝典 2005 集英社 【内容、カヴァーより】 惑星科学の第一人者としてのみならず、自然科学、人文社会科学等の領域を超えて、二一世紀の新しい智の体系の必要性を説く東大大学院の松…
コミュニケーション不全症候群 中島梓 1991 筑摩書房 【内容、出版社ウェブサイトより】 ますます過密化と選別化がすすむ現代、もはや「一戸建」の自我の場所はない。それでも生きていかなければならないとしたら。おタク、ダイエット、少女たちの小年愛…
おすすめ! 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ 森川嘉一郎 2003 幻冬舎 【出版社のウェブサイトより】 いつの間にかアキハバラ全体が巨大な「個室」になっている! たどり着いてしまった前代未聞の未来風景の出現を、新世代の論客が鮮やかに解き明かすま…
日本古代文学入門 三浦佑介 2006 幻冬舎 【内容(「MARC」データベースより)】 異界、エロ、グロ、ナンセンス、スキャンダル…。現代文学の意匠はすべて、日本の古代である7、8世紀に出尽くしていた! 古典の現代語訳でひと通り内容がわかった後、その先…
ニワトリの解体をみた。 両足を縛り,逆さまに吊す。 首に包丁を入れ,頸動脈を切断する。 しばらく放置して血を抜く。 濃い,赤い絵の具のような血が,鮮緑の雑草に滴り落ちる。 よく溶かしていない水性絵の具のようだ。 ときに暴れるが,やがて死ぬ。 足を…
私は、君の冥福を祈りに来たのではない。 なぜなら私は、死後の一切を信じていないからだ。 死して尚、別世界で生きることができるという安易な考えを認めないからだ。 だから私は、死後の幸福を祈りはしない。 君という人格は、もうこの世には存在しないの…
超おすすめ!! ダーウィン 『種の起源』を読む 北村雄一 2009 科学同人 【内容について、アマゾンより】 2009年はダーウィン生誕200年,『種の起源』刊行150年にあたる.神による創造説を打ち破り,突然変異と自然選択による進化理論を世に知らしめた『種…
おすすめ! 反貧困(「すべり台社会」からの脱出) 湯浅誠 2008 岩波 【内容、カヴァー折口より】 うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノー…
「 なぜ人々は他の人間を嫌うのか。私たちは自分に害をなしたあるいはなすかもしれない他人を嫌うからというのが明らかな答えだと、あなたは思うかもしれない。しかし、驚くほど異なった答えが名乗り出てくる。私たちは、他の人々を、彼らが何かしたからでは…
超おすすめ! 政治をするサル(チンパンジーの権力と性) フランス・ドゥ・ヴァール著 西田利貞訳 平凡社 1994 【内容(「MARC」データベースより)】 権力闘争、分割支配、同盟、調停など、高度な政治的行動の数々がチンパンジーの社会のなかにすべて見…
金色の棺 内海隆一郎 1985 筑摩書房 【内容、出版ウェブサイトより】 1950年、中尊寺・藤原三代のミイラに学術調査が行われた。事実の究明と寺の興隆に尽力した僧と新聞記者の見たものは? 藤原三代―、清衡、基衡、秀衡。およそ800年まえ、奥州に君…
超おすすめ!! 新版 論理トレーニング 野矢茂樹 2006 産業図書 【本書表紙より】 外国語に向かうようにして、 日本語の論理を 見直してみること。 それによって、日本語が 本来もっている論理的 パワーが解放されてくる。 【雑感】 論理学に関する問題…
「さて凡そ神とは、古の文どもに見えたる天地のもろもろの神たちを始めて、そを祀れる社に坐す御霊をも申し、又人はさらにも云わず、鳥獣木草のたぐひ海山など、その他何にまれ、世の常ならずすぐれた徳ありて、かしこき物を神とは云なり、(すぐれたるとは…
報道被害 梓澤和幸 2007 岩波 【内容紹介、カバー折口より】 大きな事件や事故が起きるたびに、マスコミは被害者や遺族を取り囲み、マイクを差し出す。松本サリン事件をはじめとして、犯人視報道も後をたたない。深刻な被害をもたらすこの問題に、弁護士…
日本語文法のしくみ (シリーズ・日本語のしくみを探る) 井上優(著) 町田健(編集) 研究社 2002 【内容、表紙より】 一見「つかみどころがない」と考えられがちな日本語を分析的に見るためにはどうしたらいいのか?日本語の本質がわかる刺激的な入門書。 【…
「無執着は、ブッダの最も基本的な教法なのです。ブッダのほとんどの説法は、この無執着にいきつくと考えてよいでしょう。なぜならば、ブッダの人間観は、欲望を中核とした人間観なのです。人間の人格の中心にはやむにやまれぬ生存への執着があり、それを中…
赤い夢の迷宮 勇嶺薫 講談社 2007 【内容、カヴァー裏より】 小学校だったあの頃、仲良し7人組のぼくらは 待ち受けていたのは悪夢のような殺人事件だった。 【雑感】 児童向け推理小説で有名な「はやみねかおる」氏が、大人向けに書いた小説。 シカケは…
僕は旅に出た。 僕は、自分自身を捜しに旅に出た。 降り立った駅。 寒い日。 黒づくめのコート。 とその群れ。 ポケットに手をつっこんで首をすくめて足早に歩く人。 うつむきながら歩く僕を迎えたのは、畑だった。 おばあちゃんが耕している畑だった。 おば…
夜は誘うよ。 月が誘うよ。 あの国に誘うよ。 中身のない作文。 意味を孕まない音楽。 完成しない物語。 流れるように世界は続くけれど、やっぱり五枚には届かない。 ざ、ざ、ざ。 猟師の息づかい。 ざ、ざ、ざ。 猟犬の足音。 ざ、ざ、ざ。 彼らと応答せよ…
超おすすめ!! いじめの構造 森口朗 新潮社 2007 【内容、カヴァー折口より】 なぜ、いじめは起こるのか。いじめっ子といじめられっ子の境界には何があるのか。大人の目を狡猾に避けて隠蔽されるいじめは、理想論ばかりの「今時のいじめ」論からは絶対…
近代の労働観 今村仁司 岩波 1998 【内容、カヴァー折口より】 一日のかなりの時間をわれわれは労働に費やす。近代以降、労働には喜びが内在し、働くことが人間の本質であると考えられてきた。しかし、労働の喜びとは他者から承認されたいという欲望が充…
文学作品には、その作品をつき動かす力がある。その作品の登場人物たちを行動させ、また自然現象を生じさせ、そして、偶然や出会いを導く力がある。 その力が働くから、文学作品は喜劇となり、あるいは悲劇となり、私たち読者の心をうつのだ。 自分が今読ん…
どうしようもないこの思い。祈りとは何か? 祈りを見るとき、なぜ私は、心を打たれるのだろうか? 少し前の話だ。自転車でヒューヒューとバイトに行く途中、街の中である光景をかすめた。クスの大木はあるけれども、趣は全然ないどうでもいい神社。そこで、…
○目に反射する空が美しい ○芸術的で挑戦的なカット ○さまざまな色や表情を見せる空。空の描写がとてもきれい。それをねらっている。 ○緻密な画面 ○夕焼けとそれに染まる海のシーンも多い ○大胆な心理描写(前衛的) ○言葉、積み重ね、焦燥 ○一つのキーワード…
先月から、いよいよ裁判員制度がはじまった。欧米のように、市民参加型の裁判制度がはじまったのである。 これまで、私たち日本国民は裁判官という代表者に咎(とが)を裁くことをまかせてきた。しかし、裁判員制度が導入される経緯はどうであれ、それの導入…
おすすめ! 蠅の王 ウィリアム・ゴールディング S48 集英社 【内容、ウィキペディアより】 未来の大戦中、疎開に向かう少年達を乗せた飛行機が墜落し、少年達は南太平洋の無人島に置き去りにされる。この状況設定はジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』…
○描かれる中心は、戦闘のため肉体を改造された少女と、その少女をあらゆる面からサポートする指導官との、心と心の在り方。二人の心の機微。 ○おのおの個性をもった二人組。それそれ違った心と心の揺れを持ち、それぞれ違った対応をする。 ○人間における二人…
街と人 ○美しい街、ネオヴェネチア ○そこで暮らす人々の小さな幸せ ○小さな出来事 ○仕事のほこり ○いい意味で道徳の教材に使えそうだ(いやらしくない)
ザナドゥーへの道 中野美代子 2009 青土社 【内容(「BOOK」データベースより)】 「地上の楽園」ザナドゥーとは、元来はフビライ・ハーンの元帝国の夏の都のこと。西洋人のオリエンタリズム幻想とシナ趣味が濃密に凝縮されたザナドゥーへの憧憬は、領土…