ザナドゥーへの道

ザナドゥーへの道
中野美代子 2009 青土社


【内容(「BOOK」データベースより)】
「地上の楽園」ザナドゥーとは、元来はフビライ・ハーンの元帝国の夏の都のこと。西洋人のオリエンタリズム幻想とシナ趣味が濃密に凝縮されたザナドゥーへの憧憬は、領土的野心をも秘め、宣教師そして探検家などの壮絶な冒険と夢幻のロマンの数々を生み出す―。中国古典の第一人者が該博の知識と豊かな想像力で紡ぐ目眩く東方綺譚12篇


【メモ的な感想】
 中央アジアや中国を訪れた欧米の宣教師や学者、冒険家たち。噂に聞く異境の地。数千年の間、さまざまな人々が来た。数千年の時を眺めると、宣教師や学者たちの訪れた地名がつながる。その事実だけでも勢い長大なロマンを感じた。


 縦横無尽。衒学的。