2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

太陽の花がくるくる回るよ。

くるくる回るよ。 太陽の花がくるくる回るよ。 輪廻の翼を広げて。僕はキミの夢を見る。 そうかい。ああ、そうだとも。 三つ数えるまで。僕は土のベッドで踊り狂おう。 さればこそ。 私は宵に掛け合う静寂の虹になるだろう。

機巧館のかぞえ唄

機巧館のかぞえ唄 はやみねかおる 1998 講談社 【内容(「BOOK」データベースより)】 機巧館でひらかれたパーティーのとちゅうで、老推理作家が消えた。そして、作家が消えるまえにつぶやいた呪文のようなかぞえ唄どおりにつぎつぎと事件がおこり、亜衣…

意見をもつということ

意見をもつことは恐ろしい。 たいていのものごとにはメリットとデメリットがある。その清と濁を併せ呑み込んで、何らかの判断をくだし、意見をもつことは難しい。 個人は情報を収集する認識主体だが、人の認知能力には極めて明快な限界がある。例えば、人は…

大学受験のための小説講義

大学受験のための小説講義 石原千秋 2002 筑摩書房 【内容、カヴァー折口より】 毎年、数十万人もが受験する「大学入試センター試験」の国語には、小説問題が必ず出題される。しかし、これらの問題には高校の授業では教えてくれないルールが隠されていて…

友人の話、本を読むことで得る能力

本を読むとどんな能力が得られるのか? 知識が得られるとか、全く基本的だし、ただやっぱりそれが本質だと思うけれど、友人がこの件についてその他に示唆的なことを話してくれたのでメモしたい。 僕自身、ある程度、本を読んできたと思うが、本を読んでると…

日本神話

日本神話 上田正昭 1970 岩波 【内容、カヴァー折口より】 白本神話といえばまず古事記や日本書紀を思い浮べる。しかし、記紀は政治的目的のもとに体系化されたもので、古代人の心の中に生きていた神話の世界はもっと素朴で生き生きしたものではなかった…

ほの暗い自我の奥底から

久しぶりに胸をうたれた。 『命は、大切だ。』 『命を、大切に。』 『そんなこと、何千何万回言われるより、』 『あなたが大切だ。』 『誰かが、そう言ってくれたら、』 『それだけで、生きていける。』 抑揚のない言葉、無気味な間、変化の乏しいタレントの…

眼中の人

超おすすめ!! 眼中の人 小島政二郎 1995(初版1942) 岩波 【あらすじ、表紙より】 年少より鴎外・荷風に傾倒していた著者(一八九四〜一九九四)が,芥川竜之介や菊池寛の知遇を得て文学に開眼してゆく経緯を描いた自伝的長編小説.文学修業の途…

1Q84 (BOOK1,BOOK2)

1Q84 (BOOK1,BOOK2)村上春樹 2009 新潮社 【あらすぎ、ウィキペディアより】 スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公にした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互…

古事記の世界

古事記の世界 西郷信綱 1967 岩波 おすすめ! 【内容、カヴァー折口より】 イナバの白兎,国引き,オロチ退治,海幸山幸,天の岩屋戸の話など,古事記は私たちにとって親しみ深い古典である.著者は,古事記伝の宣長という縦糸と,イギリス社会人類学の…