2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

経済は感情で動く はじめての行動経済学

おすすめ! 経済は感情で動く はじめての行動経済学 マッテオ・モッテルリーニ 泉典子訳 2006(原著) 紀伊國屋書店 内容、カヴァー折口より 経済学って、こんなに人間的で、面白い学問だったのか。最新の行動経済学は、経済の主体であるところの人間の行動、そ…

コミュニティを問いなおす つながり・都市・日本社会の未来

コミュニティを問いなおす つながり・都市・日本社会の未来 広井良典 2009 筑摩書房 内容、カヴァー折口より 戦後の日本社会で人々は、会社や家族という「共同体」を築き、生活の基盤としてきた。だが、そうした「関係性」のあり方を可能にした経済成長の時…

グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ

グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ 飛浩隆 2006 早川書房 内容、カヴァー後ろより 仮想リゾート“数値海岸”の一区画“夏の区界”。南欧の港町を模したそこでは、ゲストである人間の訪問が途絶えてから1000年、取り残されたAIたちが永遠に続く夏を過ごしていた。だ…

日本の難点

おすすめ! 日本の難点 宮代真司 2009 幻冬舎 内容、背表紙より 現代とは「社会の底が抜けた時代」である。相対主義の時代が終わり、すべての境界線があやふやで恣意的な時代となっている。そのデタラメさを自覚した上で、なぜ社会と現実へコミットメント(深…

東京裁判

おすすめ! 東京裁判 日暮吉延 2008 講談社 内容、出版社ウェブサイトより 「東京裁判から60年。ようやく〈事実〉に基づく、冷静かつ実証的な研究がなされる時代がきたとの感に打たれた。〈歴史〉が待ち望んでいた書だ。」――保坂正康(ノンフィクション作家…

ルポ 貧困大国アメリカ

おすすめ! ルポ 貧困大国アメリカ 堤未果 2008 岩波書店 内容、折口より 貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報…

ガリア戦記

超おすすめ!! ガリア戦記 ユリウス・カエサル著 中倉玄喜翻訳・解説 2008 PHP研究所 内容、出版社ウェブサイトより 希代の英雄ユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が自らの手で綴り、2000年前のローマ市民はもちろん、今日まで多くの読者を魅了…

日本の原像

日本の原像 平川南 2008 小学館 内容 内容(「BOOK」データベースより) 遺跡や文字から読み解く古代社会の実像。 雑感 文字史料をもとに、古代の日本人の生活にせまっている。図版が豊富で、どのような史料が発見され、そしてそれがどう解釈できるのか、書…

「食糧危機」をあおってはいけない

おすすめ! 「食糧危機」をあおってはいけない 川島博之 2009 文藝春秋 内容 内容(「BOOK」データベースより) 食糧問題をシステム工学で分析した。「食糧は、本当は余っている!」BRICsの経済成長、人口爆発、生産量の限界、「買い負け」、バイオ燃料、食糧…

アジア新聞屋台村

アジア新聞屋台村 高野秀行 2006 草思社 内容、アマゾンより タカノ青年、多国籍新聞社の編集顧問になる! ワセダの三畳間に沈没していたタカノ青年は、突然、東京にある多国籍新聞社の編集顧問にスカウトされる。とことんアジア的な寄り合い所帯はどこまで…

ミミズクと夜の王

ミミズクと夜の王 紅玉いづき 2007 メディアワークス 内容(「BOOK」データベースより) 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖、自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を…

戦争の常識

戦争の常識 鍛冶俊樹 H17 文藝春秋 内容、カヴァー折口より 新聞やテレビなどで戦争のニュースに接しても、自分では分かったつもりの言葉の中には、意外と理解のあやふやなものが少なくない。本書は兵器の解説のみならず、軍隊の仕組みや兵制、作戦など、戦…

騎兵と歩兵の中世史

騎兵と歩兵の中世史 近藤好和 2005 吉川弘文館 内容、背表紙より 武具の下剋上―。古代より続いた弓射騎兵から、南北朝期の打物(刀剣類)騎兵の登場を経て、戦国期の歩兵主体のいくさへ。合戦の大転換はなぜ起こったか。『平家物語』『太平記』や絵画史料から…

ビルマ・アヘン王国潜入記

ビルマ・アヘン王国潜入記 高野秀行 1998 草思社 内容、カバー折口より 中国雲南省と国境を接するビルマ・ワ州。世界最大のアヘン生産地にして、反政府ゲリラ・ワ軍の支配区。これまで中国人以外のいかなる外国人も受け入れたことはなく、そこに住む少数民族…

誰が誰に何を言ってるの

誰が誰に何を言ってるの 森達也 大和書房 2010 内容(「BOOK」データベースより) テロ警戒中・特別警戒実施中・防犯カメラ作動中、これ、多すぎじゃない?やがて規制が変わり、システムが変わる。世相が変わり、法が変わる。そして、意識が変わる。僕たちが…

毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者

毒ガス開発の父ハーバー 愛国心を裏切られた科学者 宮田新平 2007 朝日新聞社 内容、背表紙より 第一次世界大戦下、史上初の毒ガス戦がヨーロッパで繰り広げられていた。ドイツ軍で毒ガス開発の指揮をとったのは、のちにノーベル賞を受賞したユダヤ人科学者…

南日本新聞のクズなところ一つーー年賀来訪ーー

2011年1月5日の南日本新聞。見開き丸々2面も使って、「年賀来訪(本社、総局、支局)」のページがあった。毎年の恒例だ。 丸々2面に渡って、南日本新聞社に挨拶に来た個人や団体が、ずらずらと箇条書きに並んでいる。政治家や、行政の各機関、県内有力企業、県…

聖の青春

聖の青春 大崎善生 2000 講談社 内容、出版社ウェブサイトより 話題の作家のデビュー作! 将棋の知識は必要ありません。村山聖、A級8段。享年29。病と闘い、将棋に命を賭けた「怪童」の純真な一生を、師弟愛、家族愛を通して描くノンフィクション。新潮学芸…