2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

隼人の古代史

隼人の古代史 中村明蔵 2001 平凡社 内容、カバー折口より 古代の南九州には隼人と呼ばれる人びとがくらしていた。彼らは『古事記』『日本書紀』にも登場し、古くから知られていたが、ヤマトとは異なる社会の実態や、その系統などは謎につつまれている。北の…

地名が語る鹿児島の歴史

地名が語る鹿児島の歴史 平田信芳 H19 春苑堂 メモ ○遣唐使の航路は次のように変遷した 「北路」 博多湾を出航し、壱岐・対馬を経て朝鮮半島沿いに北上し、山東半島に向かう ↓ 663年、白村江の戦いで敗北し、北路沿いにある新羅国との関係が悪化したため 「南…

神々の体系 深層文化の試掘

神々の体系 深層文化の試掘 上山春平 1972 中央公論社 内容、出版者ウェブサイトより 大和朝廷の支配を基礎づけた古事記と日本書紀は歴史の実相とどう対応していたのか・歴史と価値のかかわりを深層文化論の立場から追究する著者は、奈良時代前期の背景をな…

四畳半神話大系

おすすめ! 四畳半神話大系 森見登美彦 初版2005 角川 内容、カバー裏面より 私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石…

史上最強の哲学入門

史上最強の哲学入門 飲茶 2010 マガジン・マガジン 内容、出版者ウェブサイトより 最高の真理を求めた男たちの熱き闘い! 難しそうな学問を、噛み砕いた言葉で、ひたすらわかりやすく解説した本(『哲学的な何か』シリーズ)が大好評の、飲茶氏による書き下…

堀・濠は日本独自の発想と技法

(弥生時代の環濠集落にしろ古墳時代の首長墓にしろ「堀・濠」をめぐらしている。この堀・濠をめぐらせている集落や古墳は、中国大陸や朝鮮半島にはなく、日本独自の発想と技法。大陸や朝鮮半島の集落は、つくるとしたら壁をめぐらす。)(『城郭の見方・調べ方ハ…

採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの

おすすめ! 採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの 伊賀 泰代 2012 ダイヤモンド社 内容、出版者ウェブサイトより 就職超難関企業と言われるマッキンゼーは、地頭のよさや論理的思考力が問われると思われがちだ。しかし元採用マネジャーの著者は、こ…

「若作りうつ」社会

「若作りうつ」社会 熊代亨 2014 講談社 内容、カバー折口より 年の取り方がわからなくなり、寄る年波に足が竦んでしまっている現状について、ミクロな個人とマクロな社会の両面から考えていく――そういう趣旨の本です。過去に遡ってそうなった原因を検証し、…

もの食う人びと

おすすめ もの食う人びと 辺見 庸 内容(「BOOK」データベースより) 人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、噛み、しゃぶる音をたぐり、紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチ…

薄べにを しきつめている 寒戻り

被子植物について

「森の外へ 豊かな森林は、暖かくて雨の多いところにできます。被子植物は、森林ができないような厳しい環境に適応するため、木から草へと小さくなり、さらに、多年草の草から1年生の草へと変化し、森の外へ広がっていきました。その中心となったのがイネ科…

漢字と日本人

とてもおすすめ! 漢字と日本人 高島俊男 H13 文藝春秋 内容、カバー折口より 「カテーの問題」と言われたら、その「カテー」が家庭か假定かあるいは課程か、日本人は文脈から瞬時に判断する。無意識のうちに該当する漢字を思い浮かべながら…。あたりまえの…

黒い家

黒い家 貴志祐介 H9 角川 内容、出版者ウェブサイトより 顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。 感想 保…

あなたを天才にするスマートノート

あなたを天才にするスマートノート 岡田 斗司夫 2011 文藝春秋 内容、カバー折口より 岡田斗司夫が10年以上かけて作り上げたノート術、「スマートノート」のシステム、始め方、続け方を伝授!簡単に始められ、続けられる。楽になる。面白い人になる。「わかる…

人が人を裁くということ

人が人を裁くということ 小坂井 敏晶 2011 岩波書店 内容、カバー折口より 我々は裁判の意味を誤解していないか。市民の司法参加が義務として捉えられる日本と、権利として理解される欧米。この違いは何によるのか。また、冤罪事件が繰り返されるのはなぜか…

冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見

冒険投資家 ジム・ロジャーズ世界大発見 ジム・ロジャーズ 著 林康史,望月衛 訳 2003(原著も2003) 日経新聞社 内容、出版者ウェブサイトより バイク初の「6大陸横断」男が、今度は特注の黄色いベンツで挑む、116ヵ国・24万キロの旅。戦乱、砂漠、ジャングル…

誰も知らない動物の見かた 動物行動学入門

誰も知らない動物の見かた 動物行動学入門 今泉忠明 2012 ナツメ社 内容、裏表紙より 動物の進化の歴史、生態、仲間わけ(分類)、行動について、詳細なイラストや写真を使い、わかりやすく解説します。動物のユニークな形態や行動に隠れた意味がこの1冊で楽し…

漂流するトルコ 続「トルコのもう一つの顔」

おすすめ! 漂流するトルコ 続「トルコのもう一つの顔」 小島 剛一 2010 旅行人 内容(出版者ウェブサイトより) 名著『トルコのもう一つの顔』から20年。著者渾身の続編がついに完成! 弾圧され続けた、トルコの少数民族の言語と、その生活の実態を明らかに…