誰も知らない動物の見かた 動物行動学入門

誰も知らない動物の見かた 動物行動学入門
今泉忠明 2012 ナツメ社

内容、裏表紙より

動物の進化の歴史、生態、仲間わけ(分類)、行動について、詳細なイラストや写真を使い、わかりやすく解説します。動物のユニークな形態や行動に隠れた意味がこの1冊で楽しみながら体系的に理解できます。行動学、動物学の基礎から、哺乳動物学者による「動物観察のコツ」まで紹介。動物の進化の歴史、生態、仲間わけ(分類)、行動について、詳細なイラストや写真を使い、わかりやすく解説します。動物のユニークな形態や行動に隠れた意味がこの1冊で楽しみながら体系的に理解できます。行動学、動物学の基礎から、哺乳動物学者による「動物観察のコツ」まで紹介。

感想

動物の生態や分類、行動についての大枠となる知識から、雑学っぽい些末だが驚きを提供する知識が載っている。すー、と読めて勉強になる本。僕的には、雑学っぽい部分を減らして、動物行動学の基盤となるような研究結果をもっと載せてほしかったかな。

メモ

○同じ地理区には、肉食動物にしろ草食動物にしろ、似たような生態をもつ動物が何種類も生息することはない。競争によって、1種類か2種類に絞られる。

○霊長類は果実食。よって基本的に熱帯と亜熱帯に生息している。豊富な果実が年中実るのは熱帯と亜熱帯のみ。

○動物の分類に「目」がある。「目」となる分化は、主として採取法の変化によるもの。

○ネコが糞や尿に砂をかけるのは劣位を自覚している場合。縄張りを主張したいときは砂をかけない。