2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

古墳とはなにか 認知考古学からみる古代

古墳とはなにか 認知考古学からみる古代 松木 武彦 2011 角川 内容、カバー裏より なぜ前方後円墳のような巨大古墳が生まれ、そして衰退したのか。竪穴式石室から横穴式石室へという大転換はどうして起きたのか。長をまつる巨大な墳丘を「見上げる」行為や、…

日本語は人間をどう見ているか

日本語は人間をどう見ているか 籾山 洋介 2006 研究社 内容(「BOOK」データベースより) 「植物」「鳥」「天気」「機械」そして「想像上の存在」としての人間―いろいろな表現を楽しみながら日本語の新しい見方を知る。認知言語学の考え方にもとづいて、日本…

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか 仏教宗派の謎 島田 裕巳 2012 幻冬舎 内容、カバー裏より 日本の仏教はさまざまな宗派に分かれており教義や実践方法が大きく異なる。にもかかわらず多くの人、とくに地方から都会に出て菩提寺とのつきあいを絶った人は…

天皇たちの孤独 玉座から見た王朝時代

天皇たちの孤独 玉座から見た王朝時代 繁田 信一 H18 角川 内容、カバー裏より 『枕草子』に描き出された華麗な王朝世界。その中心にあるべき天皇が、実際にはないがしろにされていた。摂政・関白の専横、それに追従する廷臣たち。孤立する天皇たちの深い嘆…

自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術

自分のアタマで考えよう 知識にだまされない思考の技術 ちきりん 2011 ダイヤモンド社 内容、著者のウェブログより この本は、ちきりんが情報やデータなど何かの「知識」を得た時に、それをどう「思考」につなげているか、という“ちきりん流”「知識から思考…

数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝

お薦めする本 数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝 フレデリック ダグラス(著)、岡田 誠一(訳) 原著1845 法政大学出版局 内容、出版社ウェブサイトより 奴隷の子として生まれ,何度も転売されながら,独学で文学を覚え,幼児から逃亡までの過酷な…

江戸の外交戦略

江戸の外交戦略 大石 学 2009 角川 内容、背表紙より 「鎖国」は、決して外国との関係を閉ざすものではなく、東アジアや西洋諸国と安定的な関係を築いた、静かで着実な「国際化」であった。本書では「鎖国」を日本における国民国家形成過程の「外交体制」と…

うた恋い。和歌撰 恋いのうた。

うた恋い。和歌撰 恋いのうた。 渡部 泰明 (著), 杉田 圭 (イラスト) 内容、出版社ウェブサイトより 『うた恋い。』で和歌のすばらしさを知った、すべての人に読んでほしい 恋歌の和歌撰!『うた恋い。』の杉田圭と、監修者で東京大学大学院教授・渡部泰明の…

メイド イン ジャパン 驕りの代償

メイド イン ジャパン 驕りの代償 井上 久男 2013 NHK出版 内容(「BOOK」データベースより) 経営者という人材の劣化が組織の中から異質な考えを排除することを招き、それが「新しい価値」の創出を阻み、「メイドインジャパン」の衰退を加速させている。家…

ぼくには数字が風景に見える

ぼくには数字が風景に見える ダニエル・タメット (著) , 古屋 美登里 (翻訳) 原著2006 講談社 内容(カバー折口より) 著者ダニエルは、数学と語学の天才青年です。それは、ダニエルが映画『レインマン』の主人公と同じサヴァン症候群で、数字は彼にとって言…

倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本

倭国伝 全訳注 中国正史に描かれた日本 藤堂 明保,竹田 晃,影山 輝國(著) 原1985 講談社 内容(「BOOK」データベースより) 古来、日本は中国からどのように見られてきたのか。金印受賜、卑弥呼と邪馬台国、倭の五王、「日出ずる処」国書、「日本」国号、朝…

GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン 普及版

GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン 普及版 ディミトリー・ボリア(撮) 杉田米行(編) 2008 アーカイブス出版 感想 ○GHQに雇われた、とあるカメラマンの撮った写真を集めた本。急速に復興していくトウキョウの様子と、なにより一般の市井の人々のおさめられた写…

日本語のレトリック 文章表現の技法

日本語のレトリック 文章表現の技法 瀬戸 賢一 2002 岩波 内容、背表紙より 「人生は旅だ」「筆をとる」「負けるが勝ち」「一日千秋の思い」…。ちょっとした言い回しやたくみな文章表現で、読む者に強い印象を与えるレトリック。そのなかから隠喩や換喩、パ…

ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛

ワンクリック ジェフ・ベゾス率いるAmazonの隆盛 リチャード・ブラント (著),井口 耕二 (翻訳) 原著2011 日経BP 内容、出版社ウェブサイトより 売上4兆円の世界最大のショッピングサイト、アマゾン・ドット・コム。本はもちろん、DVD、音楽、ゲーム、食料品…

人はなぜ戦うのか 考古学からみた戦争

人はなぜ戦うのか 考古学からみた戦争 松木武彦 2001 講談社 内容(表紙より) 縄文時代にはなかった戦争が、弥生時代、「先進文化」として到来した。食糧をめぐるムラ同士の争いは、いかに組織化され、強大な「軍事力」となるのか。傷ついた人骨・副葬武器…

森林飽和 国土の変貌を考える

森林飽和 国土の変貌を考える 太田 猛彦 2012 nhk出版 内容、カバー折口より 緑の木々に覆われた山を歩きながら、私たちは、そこが五十年前にはげ山であった姿を想像できるだろうか? 山の地肌が消え、土砂崩れが減り、川から砂がなくなる―これら二十世紀に…