1Q84 (BOOK1,BOOK2)

1Q84 (BOOK1,BOOK2)

村上春樹 2009 新潮社


【あらすぎ、ウィキペディアより】


スポーツインストラクターであり、同時に暗殺者としての裏の顔を持つ青豆を主人公にした「青豆の物語」と、予備校教師で小説家を志す天吾を主人公とした「天吾の物語」が交互に描かれる。
青豆・天吾ともに幸福感に満たされているわけでは無いが子供の頃には無かった充実した日々を暮らしていた。しかし、1984年に2人とも同じ組織に対する活動にそれぞれが巻き込まれていく。そして、青豆は現実とは微妙に異なっていく不可思議な1984年を「1Q84年」と名付ける。


【雑感】


ぶっちゃけ、つまらなかった。たくさんの要素が雑多に詰め込まれているが、その一つ一つに、そしてその集合としての物語に、魅力を感じられない。


説明が多すぎるんだよな。くどい。


一番気にかかったのは、比喩が多すぎるということ。正直、くどい。
「〜だった。まるで〜みたいに。」 この形式の文が多すぎて、げんなりさせられた。
確かに、比喩は豊かなイメージを作品世界に与える。しかしそれも、適切で抑制の効いたうえでの話だ。


女性の胸についての記述が多く、目についた。「女性の胸」 そして、小説内小説のモチーフである「まゆ」。
丸っこいもの。柔らかいもの。美しいもの。壊れやすいもの。生命を内在させるもの。作品の全体のモチーフになるか。