松井教授の東大駒場講義録

松井教授の東大駒場講義録 地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る
松井孝典 2005 集英社


【内容、カヴァーより】
惑星科学の第一人者としてのみならず、自然科学、人文社会科学等の領域を超えて、二一世紀の新しい智の体系の必要性を説く東大大学院の松井教授が、十数年ぶりに東大駒場での一般教養の講義に登場。最近の東大生のレベル低下に歯止めをかけるべく、最新の科学情報と知的刺激に満ちた講義を一一回にわたり行った。本書はその講義を再構成し、高校生レベルの物理や科学の常識で、誰にでも読みこなせる「一般教養書」を目指した。惑星科学の最先端に興味のある人も、環境問題に興味のある人も、目からうろこの一冊である。


【雑感】
 松井教授の本では、「宇宙人としての生き方」という本に強い感銘を受けた。


 が、この本は難かった。


 専門用語が多く、また数字のスケールが大きすぎて数字云々の話は頭に入ってこない、、、。イメージできない。確かに僕は文系だけれど、理系も含めた一般人レベルで理解できるのかはなはだ疑問。


 それに、地球や宇宙をシステムとして理解するのもいいし、今後の在り方について考えるのもいいんだけれど、「宇宙人としての生き方」と違って、現在の人間(とその文明)を新しく見直す視点の提示がなくて、ちょっとつまらなかった。