お薦めする本

東京裁判

おすすめ! 東京裁判 日暮吉延 2008 講談社 内容、出版社ウェブサイトより 「東京裁判から60年。ようやく〈事実〉に基づく、冷静かつ実証的な研究がなされる時代がきたとの感に打たれた。〈歴史〉が待ち望んでいた書だ。」――保坂正康(ノンフィクション作家…

ルポ 貧困大国アメリカ

おすすめ! ルポ 貧困大国アメリカ 堤未果 2008 岩波書店 内容、折口より 貧困層は最貧困層へ、中流の人々も尋常ならざるペースで貧困層へと転落していく。急激に進む社会の二極化の足元で何が起きているのか。追いやられる人々の肉声を通して、その現状を報…

「食糧危機」をあおってはいけない

おすすめ! 「食糧危機」をあおってはいけない 川島博之 2009 文藝春秋 内容 内容(「BOOK」データベースより) 食糧問題をシステム工学で分析した。「食糧は、本当は余っている!」BRICsの経済成長、人口爆発、生産量の限界、「買い負け」、バイオ燃料、食糧…

日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ

おすすめ! 日本の統治構造 官僚内閣制から議院内閣制へ 飯尾潤 2007 中央公論新社 内容、カヴァー折口より 独特の官僚内閣制のもと、政治家が大胆な指導力を発揮できず、大統領制の導入さえ主張されてきた戦後日本政治。しかし一九九〇年代以降の一連の改革…

マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論断」

おすすめ! マスコミは、もはや政治を語れない 徹底検証:「民主党政権」で勃興する「ネット論断」 佐々木俊尚 2010 講談社 内容(「BOOK」データベースより) 総選挙分析、八ッ場ダム、記者クラブ開放、亀井徳政令、そして小沢一郎の政治資金問題―。新政権…

本能はどこまで本能か ヒトと動物の行動の起源

おすすめ! 本能はどこまで本能か ヒトと動物の行動の起源 マーク・S・ブランバーグ著 塩原通緒 原著2005 早川書房 内容、出版社ウェブサイトより 遺伝子か、環境か。神経学者が解き明かす行動と認識の起源 母鳥の後に一列にならんで池に向かうカモのヒナ。…

エコロジストのための経済学

おすすめ! エコロジストのための経済学 小島寛之 2006 東洋経済新報社 内容、アマゾンより 「環境破壊=悪、環境保護=善」という二元論では、何も解決しない。経済学の理論を用いて、環境問題の「むずかしさ」を、経済学初心者にもわかるように、平易に解…

チベット旅行記

おすすめ! チベット旅行記 河口慧海.著 長沢和俊.編 原著(1904) 白水社 内容(「BOOK」データベースより) ただひとり、ひたすら求道の情熱に身を任せ、明治33年、日本人として最初にチベットに入国した河口慧海。その旅行記は古典的名著であり、読み物とし…

ネット評判社会

おすすめ! ネット評判社会 山岸俊男 吉開範章 2009 NTT出版 内容、アマゾンより この本は、これからの社会で暮らす私たちの生き方についての本であると同時に、社会秩序の作り方についての本です。これからの日本社会をどのように作っていくかと同時に、…

世界を信じるためのメソッド(ぼくらの時代のメディア・リテラシー)

おすすめ! 世界を信じるためのメソッド(ぼくらの時代のメディア・リテラシー) 森達也 2006 理論社 内容(「MARC」データベースより) メディアと情報の洪水のなかで、ぼくらはなにを疑い、なにをどう信じ、考えていったらいいんだろう? いま子どもたちに、…

十角館の殺人

おすすめ! 十角館の殺人 綾辻行人 1987 講談社 内容、カヴァーより 奇怪な四重殺人が起こった孤島を、ミステリ研のメンバー7人が訪れた時、十角館に連続殺人の罠は既に準備されていた。予告通り次々に殺される仲間。犯人はメンバーの1人か!?終幕近くのた…

文化記号論 ことばのコードと文化のコード

おすすめ! 文化記号論 ことばのコードと文化のコード 池上 嘉彦,山中 桂一,唐須 教光,(著) 1994 講談社 内容、背表紙より 文化記号論は、言葉を人間の心の働き、すなわち精神の創造的な営みとみなすことから出発し、文化現象のすべてを言語記号の総体として…

日本語が亡びるとき

おすすめ! 日本語が亡びるとき 水村 美苗 2008 筑摩書房 内容(「BOOK」データベースより) 「西洋の衝撃」を全身に浴び、豊かな近代文学を生み出した日本語が、いま「英語の世紀」の中で「亡びる」とはどういうことか?日本語と英語をめぐる認識を深く揺り…

不平等が健康を損なう

おすすめ! 不平等が健康を損なう イチロー・カワチ ブルース・P・ケネディ著 西信雄 高尾総司 中山健夫監訳 2004 日本評論社 内容(「MARC」データベースより) たとえ裕福な国でも大きな所得格差が存在する場合には、国民の健康水準が低くなることを実証…

入門!論理学

おすすめ! 入門!論理学 野矢茂樹 2006 中央公論社 内容、カヴァー折口より 論理の本質に迫る、論理学という大河の最初の一滴を探る冒険の旅! あくまでも日常の言葉を素材にして、ユーモアあふれる軽快な文章で解き明かされていく。楽しみ、笑いながらも、…

秘伝 大学受験の国語力

おすすめ! 秘伝 大学受験の国語力 石原千秋 2007 新潮社 背表紙より 近代教養主義の時代から大衆教育社会へ、入試問題は歴史とともに変容してきた。まさに、「受験国語」は時代を映す鏡なのだ。では、現代の特徴は何か? センター試験、東大、早大など…

日本人のしつけは衰退したか 教育する「家族」のゆくえ

おすすめ! 日本人のしつけは衰退したか 教育する「家族」のゆくえ 広田照幸 1999 講談社 表紙より 礼儀正しく、子どもらしく、勉強好き。パーフェクト・チャイルド願望は何をもたらしたか。しつけの変遷から子育てを問い直す。 「パーフェクト・チャイ…

議論のレッスン

おすすめ! 議論のレッスン 福澤一吉 2002 NHK出版 内容、カヴァー折口より 不毛な言い争いやひとりよがりの文章から抜け出したい人におくる「議論のルールブック」。本書を読めば、議論の構造が分かるのみでなく、会社の会議や国会中継、テレビ討論…

趣都の誕生 萌える都市アキハバラ

おすすめ! 趣都の誕生 萌える都市アキハバラ 森川嘉一郎 2003 幻冬舎 【出版社のウェブサイトより】 いつの間にかアキハバラ全体が巨大な「個室」になっている! たどり着いてしまった前代未聞の未来風景の出現を、新世代の論客が鮮やかに解き明かすま…

反貧困(「すべり台社会」からの脱出)

おすすめ! 反貧困(「すべり台社会」からの脱出) 湯浅誠 2008 岩波 【内容、カヴァー折口より】 うっかり足をすべらせたら、すぐさまどん底の生活にまで転げ落ちてしまう。今の日本は、「すべり台社会」になっているのではないか。そんな社会にはノー…

蠅の王

おすすめ! 蠅の王 ウィリアム・ゴールディング S48 集英社 【内容、ウィキペディアより】 未来の大戦中、疎開に向かう少年達を乗せた飛行機が墜落し、少年達は南太平洋の無人島に置き去りにされる。この状況設定はジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』…

桜が創った「日本」(ソメイヨシノ 起源への旅)

おすすめ! 桜が創った「日本」(ソメイヨシノ 起源への旅) 佐藤俊樹 2005 岩波 【内容、カヴァー折口より】 一面を同じ色で彩っては、一斉に散っていくソメイヨシノ。近代の幕開けとともに日本の春を塗り替えていったこの人工的な桜は、どんな語りを生…

古事記の世界

古事記の世界 西郷信綱 1967 岩波 おすすめ! 【内容、カヴァー折口より】 イナバの白兎,国引き,オロチ退治,海幸山幸,天の岩屋戸の話など,古事記は私たちにとって親しみ深い古典である.著者は,古事記伝の宣長という縦糸と,イギリス社会人類学の…

告白

告白 湊かなえ 双葉社 2008 【アマゾンの内容紹介より】 我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。選考委員全員を唸ら…

戯曲の読み方(戯曲を深く読みこむために)

おすすめ! 戯曲の読み方(戯曲を深く読みこむために) デヴィッド・ボール 常田景子訳 2003 ブロンズ新社 【「BOOK」データベースより】 芝居を成功させるためには、戯曲の構造やポイントを本当に理解する必要がある。一体どう読めば、ムードだけでなく…

進化と人間行動

おすすめ! 進化と人間の行動 長谷川寿一 長谷川眞理子 2000 東京大学出版会 【雑感】 本書は、東京大学教養学部1・2年生向けの総合科目「適応行動論」のテキストとして書かれたものという。 それだけあってか、進化と人間の行動について広範囲にわた…

ヨーロッパ文化と日本文化

おすすめ! ヨーロッパ文化と日本文化 ルイス・フロイス著 岡田章雄訳 岩波 1991 読書ノート「思いの記録」より転写。 読書ノート「思いの記録」についてはこちら。http://d.hatena.ne.jp/skycommu/20090524/1243131867 【ルイス・フロイス(1532〜…

国語教科書の思想

おすすめ! 国語教科書の思想 石原千秋 2005 筑摩書房 【表紙より】 国語はすべての教科の基礎になるような読解力を身に付ける教科だと考えている人がいるとしたら、それは「誤解」である。現在の国語という教科の目的は、広い意味での道徳教育なのであ…

ラ・ロシュフコー箴言集

おすすめ! ラ・ロシュフコー箴言集 二宮フサ訳 1989訳出 岩波書店 【アマゾンより】 原題は「人間考察もしくは処世訓と箴言」というフランス・モラリスト文学の最高傑作であり、ラ・ロシュフコー公爵フランソワ6世(1613-1680)の代表作である。扉に引…

1984年

おすすめ! 1984年 ジョージ・オーウェル著 新庄哲夫訳 S47 早川書房 【あらすじ】 ジョージ・オーウェルが描くこなかった近未来、それは偉大な兄弟(ビッグ・ブラザー)が支配する超管理国家だった。 真理省で歴史の改変にたずさわるウィンストンは…