お薦めする本

トラオ 徳田虎雄 不随の病院王

おすすめ! トラオ 徳田虎雄 不随の病院王 青木 理 2011 小学館 内容、出版者ウェブサイトより 難病ALSを患った不随の病院王の本格評伝日本一の病院帝国を築きあげた徳洲会理事長・徳田虎雄氏が、いま己の「生」と向き合っている。ALS(筋萎縮性側索硬化…

雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り

おすすめ! 雑兵たちの戦場 中世の傭兵と奴隷狩り 藤木 久志 1995 朝日新聞社 内容(背表紙より) 飢餓と戦争があいついだ日本の戦国時代、英雄たちの戦場は、人と物の掠奪で満ちていた。戦場に繰り広げられる、雑兵たちの奴隷狩り―。まともに耕しても食えな…

吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日

おすすめ! 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 森 光子 初出1926 朝日新聞出版 内容、カバー裏より 「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう―」。親の借金のため19歳で吉原へ売られた光子が、花魁・春駒として過ごした日々を綴った…

永遠の0

おすすめ! 永遠の0 百田尚樹 原2006 講談社(文庫版) 背表紙より 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆…

江戸時代

おすすめ! 江戸時代 大石 慎三郎 1977 中央公論新社 内容、出版者ウェブサイトより 小説・映画・演劇が作りあげた江戸時代のイメージは、歴史学の研究成果と合致しないものが少なくない。また膨大な史料や事実の中で、全体像を見失った歴史書もある。あるい…

一枝の桜 日本人とはなにか

おすすめ! 一枝の桜 日本人とはなにか フセワロード オフチンニコフ (著), 早川 徹 (翻訳) 原著1970 中央公論新社 内容、カバー裏表紙より 日本人の美的世界・倫理的世界を善意な眼差しで概観しながらも、「慇懃と粗暴」「礼儀正しさとモラル破壊」「思慮深…

省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる 日本の内閣、政治、そして世の中の動きが一気に読める!

おすすめ! 省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる 日本の内閣、政治、そして世の中の動きが一気に読める! 林 雄介 2004 ナツメ社 内容(「BOOK」データベースより) 元官僚の著者だから書ける!教科書では教えない省庁の現場。公務員の仕事から、各…

社会的ジレンマ  「環境破壊」から「いじめ」まで

おすすめ! 社会的ジレンマ 「環境破壊」から「いじめ」まで 山岸 俊男 2000 PHP 内容、カヴァー折口より 違法駐車、いじめ、環境破壊等々、「自分一人ぐらいは」という心理が集団全体にとっての不利益を引き起こす社会的ジレンマ問題。数々の実験から、人間…

石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」

おすすめ! 石油で読み解く「完敗の太平洋戦争」 岩間 敏 2007 朝日新聞社 内容、アマゾンより 筆者は元石油公団理事。その「石油屋」が、「アブラ」を縦軸にして太平洋戦争を読み解く。航空用ガソリン精製の日米技術力格差、真珠湾攻撃の「石油施設見逃し」…

数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝

お薦めする本 数奇なる奴隷の半生 フレデリック・ダグラス自伝 フレデリック ダグラス(著)、岡田 誠一(訳) 原著1845 法政大学出版局 内容、出版社ウェブサイトより 奴隷の子として生まれ,何度も転売されながら,独学で文学を覚え,幼児から逃亡までの過酷な…

阿蘇神社

おすすめ! 阿蘇神社 阿蘇 惟之 編 2007 学生社 内容、出版社ウェブサイトより 阿蘇山を祭る肥後国一の宮と阿蘇十二神の発生、数々の神話・伝説や古式を伝える特殊神事・神饌、阿蘇国造と阿蘇宮司家など、謎を秘めた阿蘇神社のすべて! 感想 ○阿蘇神社の宮司…

論理病をなおす! 処方箋としての詭弁

おすすめ! 論理病をなおす! 処方箋としての詭弁 香西 秀信 2009 筑摩書房 内容(カバー折口より) 論理ではなく、詭弁を身につけてみないか?詭弁と聞くと、子供だましの芸当と聞こえるが、口先だけ達者になることではない。詭弁には、思考そのものを鍛える力…

それでも、日本人は「戦争」を選んだ

おすすめ! それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤 陽子 2009 朝日出版社 内容、出版社ウェブサイトより かつて、普通のよき日本人が「もう戦争しかない」と思った。世界最高の頭脳たちが「やむなし」と決断した。 世界を絶望の淵に追いやりながら、戦争…

病気はなぜ、あるか 進化医学による新しい理解

おすすめ! 病気はなぜ、あるか 進化医学による新しい理解 ランドルフ・M・ネシー 2001(原著1994) 新曜社 内容(「BOOK」データベースより) 私たちのからだはこんなにもうまくできた構造をしているにもかかわらず、なぜ、病気にかかりやすくさせるような…

民主主義という不思議な仕組み

おすすめ! 民主主義という不思議な仕組み 佐々木 毅 2007 筑摩書房 内容(「BOOK」データベースより) 誰もがあたりまえだと思っている民主主義。それは、本当にいいものなのだろうか?この制度の成立過程を振り返りながら、私たちと政治との関係について考…

シラス地帯に生きる

おすすめ! シラス地帯に生きる 佐野 武則 1997 春苑堂出版 内容、裏表紙より シラスは南九州一帯に分布し、台地、急崖、低地などの地形を形作る。シラス台地に生きる人々は水に不自由するが、その崖下には豊富な湧水がある。先人たちはこの土地に努力と工夫…

裸はいつから恥ずかしくなったか 日本人の羞恥心

おすすめ! 裸はいつから恥ずかしくなったか 日本人の羞恥心 中野 明 2010 新潮社 内容(「BOOK」データベースより) 「男女が無分別に入り乱れて、互いの裸体を気にしないでいる」。幕末、訪日した欧米人は公衆浴場が混浴なのに驚いた。当時の裸体観がいま…

ギルガメシュ叙事詩

おすすめ! ギルガメシュ叙事詩 月本昭男 1996 岩波 内容(「MARC」データベースより) 世界最古の英雄物語、リルケやヘッセをも魅了したギルガメシュ叙事詩が、楔形文字からの翻訳によって、今蘇る。洪水伝説など、旧約聖書を始めとする多くの神話群に痕跡…

メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学

おすすめ! メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 松永和紀 2007 光文社 内容、折口より 世界に氾濫するトンデモ科学報道。納豆ダイエット捏造騒動を機に健康情報番組の問題点は知られるようになってきたが、テレビを批判する新聞や週刊誌にも、あ…

あらすじでわかる中国古典「超」入門

おすすめ! あらすじでわかる中国古典「超」入門 川合 章子 2006 講談社 内容、出版社ウェブサイトより 『西遊記』『紅楼夢』『史記』1冊でおさらい中国!! 漢文の知識からゲーム・武侠小説世界も概観 旅行に、ビジネスに、関わりが広がる中国文化格好のガ…

ジャーナリズム崩壊

おすすめ! ジャーナリズム崩壊 上杉 隆 2008 幻冬舎 内容、背表紙より 日本の新聞・テレビ記者たちが世界中で笑われている。その象徴が日本にしかない「記者クラブ」制度だ。メモを互いに見せ合い同じカンニング記事を書く「メモ合わせ」、担当政治家が出世…

教師のための読書の技術 思考量を増やす読み方

教師のための読書の技術 思考量を増やす読み方 香西 秀信 2006 明治図書出版おすすめ! 内容(「MARC」データベースより) 国語教師を対象に、自分の文章力を向上させるために、いかに既製の書物を利用するかという、「書くための読書術」を紹介する。『教育…

淮南子の思想 老荘的世界

おすすめ! 淮南子の思想 老荘的世界 金谷 治 原著1959 講談社 内容、カヴァー裏より 漢の武帝の頃、淮南の地を治めた淮南王のもとには大勢の学士食客が集まり、数多くの著作を残した。2000年後の今日に伝わる『淮南子』がそれである。その内容は複雑多様、…

古代中国の文明観 儒家・墨家・道家の論争

おすすめ! 古代中国の文明観 儒家・墨家・道家の論争 浅野 裕一 2005 岩波 内容、カヴァー折口 古代中国の文明発生時、巨大な都市文明の建設に伴って大規模な自然破壊が行われた。孔子・墨子・老子等の諸子百家は、この問題についてどう考えたのか。彼らの…

皇帝ハイレ・セラシエ エチオピア帝国最後の日々

おすすめ! 皇帝ハイレ・セラシエ エチオピア帝国最後の日々 リシャルト・カプシチンスキー(著),山田 一廣(翻訳) 筑摩書房 1978 内容、カヴァー折口より 1974年、エチオピア革命。約半世紀にわたって君臨した皇帝が廃位されると、著者たちは現地へ飛び、隠れ…

二十歳の原点

おすすめ! 二十歳の原点 高野 悦子 原著S46 新潮社 内容(「BOOK」データベースより) 本書は1970年代に若者たちの間でベストセラーとなった高野悦子著『二十歳の原点』三部作の『二十歳の原点』新装版です。二十歳と6か月で、その生涯を自ら閉じた著者が最…

ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法

おすすめ! ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 ちきりん 2011 イースト・プレス 内容(「BOOK」データベースより) 月間100万PVを誇るブログ「Chikirinの日記」の筆者による「毎日を楽しく生きるための極意」。 感想 はてな界隈で人気のブログ…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

おすすめ! もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 岩崎夏海 2009 ダイヤモンド社 内容、カヴァー折口より 公立高校野球部のマネージャーみなみは、ふとしたことでドラッカーの経営書『マネジメント』に出会います。はじ…

経済は感情で動く はじめての行動経済学

おすすめ! 経済は感情で動く はじめての行動経済学 マッテオ・モッテルリーニ 泉典子訳 2006(原著) 紀伊國屋書店 内容、カヴァー折口より 経済学って、こんなに人間的で、面白い学問だったのか。最新の行動経済学は、経済の主体であるところの人間の行動、そ…

日本の難点

おすすめ! 日本の難点 宮代真司 2009 幻冬舎 内容、背表紙より 現代とは「社会の底が抜けた時代」である。相対主義の時代が終わり、すべての境界線があやふやで恣意的な時代となっている。そのデタラメさを自覚した上で、なぜ社会と現実へコミットメント(深…