2015-01-01から1年間の記事一覧

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より 岡田斗司夫、FREEex著 2012 幻冬舎 内容、背表紙より 父親が大嫌い、ツイッターで悪口を書かれた、女優と結婚したい…こうした悩みを打ち明けられた時、どんなアドバイスができるか。朝日新聞土曜別刷…

帝国の娘

帝国の娘 須賀しのぶ 1999 集英社 内容、カバー折口より (前編) カリエ、14歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の猟師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け…

日本語作文術 伝わる文章を書くために

日本語作文術 伝わる文章を書くために 野内良三 2010 中央公論新社 内容、カバー折口より 読みにくい日本語では、誰にも読んでもらえない。説得力のある、わかりやすい文章をどう書くか。短文を意識すること、語順や読点に敏感になること、段落の構成や論証…

臆病者のための億万長者入門

臆病者のための億万長者入門 橘玲 2014 文藝春秋 内容、カバー折口より 臆病者だからこそ億万長者になれる!年金崩壊に国家破産…。不安が尽きない時代に「虎の子」をいかに守り、増やせばいいのか?宝くじ、年金、保険、為替、株、投資信託、不動産…。投資術を…

地図で読む日本の古代史 90分でわかる!「日本と日本人」の始まり

地図で読む日本の古代史 90分でわかる!「日本と日本人」の始まり 「歴史ミステリー」倶楽部編 2013 三笠書房 内容、出版者ウェブサイトより 列島に人類が住み始めた約5万年〜3万年前から、縄文〜弥生の考古時代を経て、大和政権が誕生して奈良の都での数々…

議論の技を学ぶ論法集

議論の技を学ぶ論法集 香西秀信 1996 明治図書 内容、出版者ウェブサイトより 議論指導の出発点としての基本的な論法,定義・類似・譬え・比較・因果関係の五つについて事例で議論技術の鍛練を説く。まずは基本の力を! 感想 ・ある理由をもとになんらかの主…

メディアの仕組み

メディアの仕組み 池上彰 津田大介 著 2013 夜間飛行 内容、出版者ウェブサイトより ニュース解説でお馴染みの池上彰氏とウェブメディア界の寵児と謳われる津田大介氏がメディアについて徹底解説します。情報を精査する目を養い、正確なニュースと事実を知る…

日の丸の翼 日本陸海軍の航空軍備

日の丸の翼 日本陸海軍の航空軍備 古峰文三 解説・監修 2013 学研パブリッシング 内容、出版者ウェブサイトより 雑誌『歴史群像』で連載中の人気企画が単行本化。佐竹政夫氏の迫力イラスト、古峰文三氏の鋭い解説、胃袋豊彦氏の精緻な三面図という強力トリオ…

(『はじめての構造主義』、橋爪大三郎)より

・( 図形から導き出された定理を証明によって連鎖させ、その関係性を整理したのが幾何学。これをギリシャ人は重視し、高度に理論化した。一方、算術は奴隷や商人の仕事として嫌ったため代数学はほとんど発展しなかった。 アラビア人はこの偏見がなかったので…

経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策

経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策 デヴィッド スタックラー、サンジェイ バス著 橘明美、臼井 美子訳 2014 草思社 内容(「BOOK」データベースより) 緊縮財政が、国の死者数を増加させていた!世界恐慌からソ連崩壊後の不況、アジア通貨危…

鎌倉幕府の滅亡

鎌倉幕府の滅亡 細川重男 2011 吉川弘文館 内容、カバー裏面より 源頼朝の鎌倉入りから一五三年、不敗の歴史を誇った鎌倉幕府はなぜ呆気なく敗れたのか?政変や戦乱の経過のみならず、幕府政治の根幹を成す御家人制の質的変化に注目。定説にメスを入れ、幕府…

絶叫

絶叫 葉真中顕 2014 光文社 内容、出版者ウェブサイトより 鈴木陽子というひとりの女の壮絶な物語。涙、感動、驚き、どんな言葉も足りない。 貧困、ジェンダー、無縁社会、ブラック企業…、見えざる棄民を抉る社会派小説として、保険金殺人のからくり、孤独死…

石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門

石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門 岩瀬昇 2014 文藝春秋 内容、カバー折口より 資源ナショナリズムが高まる今こそ、「教養」としてのエネルギー複眼思考を。商社でエネルギー部門に携わること40年以上の著者が、これまで誰も言わなか…

漂流するトルコ 続「トルコのもう一つの顔」

おすすめ! 漂流するトルコ 続「トルコのもう一つの顔」 小島 剛一 2010 旅行人 内容(出版者ウェブサイトより) 名著『トルコのもう一つの顔』から20年。著者渾身の続編がついに完成! 弾圧され続けた、トルコの少数民族の言語と、その生活の実態を明らかに…

世界教育戦争 優秀な子供をいかに生み出すか

世界教育戦争 優秀な子供をいかに生み出すか アマンダ・リプリー著 北和丈訳 2014 中央公論新社 内容、出版者ウェブサイトより ほぼすべての子供に高度な思考力を身に付けさせている国がある。学習到達度調査PISAのデータをもとに、いま世界で、子供の教育に…

殴り合う貴族たち

殴り合う貴族たち 繁田信一 初版2005 角川 内容、カバー裏面より 素行の悪い光源氏たち!?光源氏のモデルの一人となった藤原道長は、官人採用試験の不正を強要、従者に命じて祗園御霊会を台なしにし、寺院建立のために平安京を壊した。これは道長だけの話では…

ぼおるぺん古事記

とてもおすすめ!! ぼおるぺん古事記(一)天の巻 (二)地の巻 (三)海の巻 こうの史代 2012〜2013 平凡社 内容、出版者ウェブサイトより (一巻)驚くほどに愛らしく、自由で、残酷で、わがままな物語――。 日本最古の神話・古事記がロマンあふれる絵物語になって…

日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか

おすすめ! 日本軍のインテリジェンス なぜ情報が活かされないのか 小谷賢 2007 講談社 内容、カバー裏面より 暗号解読など優れたインフォメーション解読能力を持ちながら、なぜ日本軍は情報戦に敗れたか。「作戦重視、情報軽視」「長期的視野の欠如」「セク…

東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか

東アジアの軍事情勢はこれからどうなるのか 能勢伸之 2015 PHP研究所 内容、カバー折口より いまや世界でも有数の不安定地域に数えられる東アジアだが、そもそも中朝がどんな兵器を有しているか、日米がいかなる防衛体制を敷いているか、即答できる人は多く…

メディアの信頼性を損ねる、ちょっとした言葉遣いによる無意識への働きかけ、印象操作(朝日新聞の例)

こんな記事を見つけた。 「首相経験者5人、安倍首相へ提言 安保関連法案めぐり」 参院特別委で審議中の安全保障関連法案をめぐり、法案に反対するマスコミOB有志が11日、首相経験者5人による安倍晋三首相に対する提言を発表した。首相側にも郵送した。…

隼人の古代史

隼人の古代史 中村明蔵 2001 平凡社 内容、カバー折口より 古代の南九州には隼人と呼ばれる人びとがくらしていた。彼らは『古事記』『日本書紀』にも登場し、古くから知られていたが、ヤマトとは異なる社会の実態や、その系統などは謎につつまれている。北の…

地名が語る鹿児島の歴史

地名が語る鹿児島の歴史 平田信芳 H19 春苑堂 メモ ○遣唐使の航路は次のように変遷した 「北路」 博多湾を出航し、壱岐・対馬を経て朝鮮半島沿いに北上し、山東半島に向かう ↓ 663年、白村江の戦いで敗北し、北路沿いにある新羅国との関係が悪化したため 「南…

神々の体系 深層文化の試掘

神々の体系 深層文化の試掘 上山春平 1972 中央公論社 内容、出版者ウェブサイトより 大和朝廷の支配を基礎づけた古事記と日本書紀は歴史の実相とどう対応していたのか・歴史と価値のかかわりを深層文化論の立場から追究する著者は、奈良時代前期の背景をな…

四畳半神話大系

おすすめ! 四畳半神話大系 森見登美彦 初版2005 角川 内容、カバー裏面より 私は冴えない大学3回生。バラ色のキャンパスライフを想像していたのに、現実はほど遠い。悪友の小津には振り回され、謎の自由人・樋口師匠には無理な要求をされ、孤高の乙女・明石…

史上最強の哲学入門

史上最強の哲学入門 飲茶 2010 マガジン・マガジン 内容、出版者ウェブサイトより 最高の真理を求めた男たちの熱き闘い! 難しそうな学問を、噛み砕いた言葉で、ひたすらわかりやすく解説した本(『哲学的な何か』シリーズ)が大好評の、飲茶氏による書き下…

堀・濠は日本独自の発想と技法

(弥生時代の環濠集落にしろ古墳時代の首長墓にしろ「堀・濠」をめぐらしている。この堀・濠をめぐらせている集落や古墳は、中国大陸や朝鮮半島にはなく、日本独自の発想と技法。大陸や朝鮮半島の集落は、つくるとしたら壁をめぐらす。)(『城郭の見方・調べ方ハ…

採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの

おすすめ! 採用基準 地頭より論理的思考力より大切なもの 伊賀 泰代 2012 ダイヤモンド社 内容、出版者ウェブサイトより 就職超難関企業と言われるマッキンゼーは、地頭のよさや論理的思考力が問われると思われがちだ。しかし元採用マネジャーの著者は、こ…

「若作りうつ」社会

「若作りうつ」社会 熊代亨 2014 講談社 内容、カバー折口より 年の取り方がわからなくなり、寄る年波に足が竦んでしまっている現状について、ミクロな個人とマクロな社会の両面から考えていく――そういう趣旨の本です。過去に遡ってそうなった原因を検証し、…

もの食う人びと

おすすめ もの食う人びと 辺見 庸 内容(「BOOK」データベースより) 人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、噛み、しゃぶる音をたぐり、紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチ…

薄べにを しきつめている 寒戻り