2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

自己変革の心理学(人格は変えられる)

自己変革の心理学(人格は変えられる) 山口彰 H2 6 1 創拓社 一つ面白いな、と思ったのが意志(意識的努力)のほかに観念(暗示)の世界もあるということだ。 「意志と観念が対立しているとき、勝利者は観念となる」 「さりげなく、肯定的立場にたって、暗示的…

世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし

世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし 在原業平 ああ、この世に桜なんてものがなけりゃあ、心穏やかに春が過ごせるのになぁ。 ってな感じの意味です。 さてここで課題です。( )を埋めてみましょう! 世の中に 絶えて ( )のなかりせば 春…

共感性が低い?

最近、思うことがある。 俺はどうやら、他人に対する共感性が高くないらしい。 いや、低いらしい。 自転車が倒れているのを見ても何とも感じないし、○○で倒した自転車も直そうとかも感じない。 殺人事件のニュースを見ても、よっぽど猟奇的でもない限り興味…

ガニメデの優しい巨人

ガニメデの優しい巨人 ジェイムズ・P・ホーガン 池央耿訳 東京創元社 1981 7 31 【本に付されている宣伝より】 木星最大の衛星ガニメデで発見された二千五百万年前の宇宙船。その正体をつきとめるべく総力をあげて調査中の木星探査隊に向かって、宇…

渋谷ではたらく社長の告白

渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋 2005 6 29 幻冬舎 サイバーエージェント社 社長 藤田晋。執筆時、齢、弱冠31歳。その藤田晋の、会社を興すまでの波乱の人生を描くノンフィクションドキュメンタリー。 サイバーエージェントいえば、アメーバブログ…

都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程)

都市ゲリラ・ミニマニュアル(都市ゲリラ教程) カルロス・マリゲーラ ネットサーフィン中、偶然見つけたアングラなニオイのぷんぷんする短文。ソースは以下。 http://hanran.tripod.com/index.html 全文、及び詳細な説明はリンク先を参照されたし。 内容は…

x≦世界≦y と 世界平和

x≦世界≦y 上は何を問うているのか分かりますか? そうです。「世界」の範囲を問うています。 世界という言葉はいろいろな場面で使われるものです。例えば、世界一のなんたらかんたらとか、世界平和とか、世界屈指のうんぬんかんぬんとか、世界中でとか、今…

人類の追うべきこと

なんら意味のない、ただの高速な原子、粒子、光子の流れ。雨あられ。 人間の認識する前の世界。 観念としてしか存在することのない原初の世界。 粒の充満。 もしくは、渇望。 それをChaosと名付く。 そして、生物がChaosを自分の出来る範囲で切り取り認識し…

音楽と音楽が二種類に大別されること

地球上の、どこでもない、いつでもない、だれでもない相手に、ある知性体は疑問を呈した。 「我は、地球人が音楽というものをたしなむと聞く」 「はい、そうです」 「そはなにか?」 「空気の振動です」 「もっと詳しく言えぬか」 「人類はいくつかの現象を…

巨人たちの星

巨人たちの星 ジェイムズ・P・ホーガン 池央耿 訳 東京創元社 1983 5 27 「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」に続く著名SFシリーズの完結作。続編もあるが、それはあくまで番外編的な位置づけらしい。 【あらすじ】 (背表紙より) 冥王星の…

バイト中に子供から言われたこと、その他、備忘録的記事

私、スカイコミュは今日、とある大型ショッピングセンターで黄色いクマのぬいぐるみを着て、子供たちと握手をしたり、いい子いい子したり、風船を配ったりしていました(似たような記事がいしゅつ)。もちろん、ボランティアワークなどではなくバイトです。…

マイナス・ゼロ

マイナス・ゼロ 広瀬正 河出書房新社 S52 3 15 論理見事にタイムマシンによる輪廻を描く。おもしろい!!文句なしにおもしろい!! タイムパラドックスという言葉をご存じか?SFでは有名な話題である。過去にいき、その世界に干渉し、自分があった世…

信長の棺

信長の棺 加藤廣 2005 5 24 日本経済新聞社 小泉純一郎首相がおもしろいと言って、話題になった本。僕は小泉さんに人間的魅力を感じるから(まあ、ほめ言葉だな)、大いにこの本に興味を持った。して、普段は避ける流行りの小説を読む。 (あらすじ)…

ある者の言葉

我、己が欲望を追求す。 してー、ために、またー、己が周囲が幸福になることを希望す。 《20060525の記事》

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(身近な疑問からはじめる会計学)

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?(身近な疑問からはじめる会計学) 山田真哉 2005 2 20 光文社 社会を会計学からのぞくことで、会計学や社会の疑問などについてあっさりと触れられる本。 著者に言わせると「どうすれば物事を的確にとらえることができ…

ドキュメント戦争広告代理店(情報操作とボスニア紛争)

ドキュメント戦争広告代理店(情報操作とボスニア紛争) 超おすすめ! ドキュメント戦争広告代理店(情報操作とボスニア紛争) 高木徹 2002 6 30 講談社 ボスニア紛争時、セルビア共和国とボスニア・ヘルツェゴビナ共和国が繰り広げた激しい情報戦争…

ニュースをみるとバカになる10の理由

おすすめ! ニュースをみるとバカになる10の理由 ジョン・サマービル著 林岳彦/立木勝 訳 これはニュースの効用を信じて疑わなかった私に対する大いなる警告だ。今後の現代社会を生きていく上で非常に参考になる本。知的な生き方を志向する人は本書を読む…

ヒトの意識が生まれるとき

ヒトの意識が生まれるとき 大坪治彦 2001 8 10 講談社 「まとめ」 母親のおなかの中にいる頃から、人は他人と応答しようとしていることが種々の実験によって明らかにされている。胎児は、他人との関わりを能動的にかつ積極的に求めているのである。 …

すべてがFになる

すべてがFになる 森博嗣 1996 4 5 講談社 ミステリーにはいくつかの、人を「あっ!」と言わせるような、巧みな解答が必要だろう。そして、それは普通の人が気がつかない盲点を含んでいなければならない。 このミステリーにおいてそれは...... 舞台で…

安心社会から信頼社会へ(日本型システムの行方)

超おすすめ! 安心社会から信頼社会へ(日本型システムの行方) 山岸俊男 1999 6 25 中央公論新社 「趣旨」 日本はこれまで安心社会==安定した集団の内部で強力に協力することで社会的不確実性(相手の行動によって危険にさらされる可能性があると…

新着情報!(平沢進)

新着情報!!平沢進の新作アルバム「白虎野」から「時間の西方」が無料配信!http://www.teslakite.com/freemp3s/この曲を3回も聴けば、平沢ワールドに落ちるはず!最初は「えっ!なんじゃこりゃ!」と思うので、何かしながら(勉強とか食事とか新聞読んだ…

ヤクザ・リセッション(さらに失われる10年)

ヤクザ・リセッション(さらに失われる10年) ベンジャミン・フルフォード 2003 10 10 光文社 「主張」 日本の長引く不況は「政・官・業・ヤクザ」の癒着が原因だ。彼らは互いに協力し、日本国民の金を奪っている。日本が再生するためには、この四者…

文明の生態史観

文明の生態史観 梅棹 忠夫 1974 9 10 中央公論社 「文明の生態史観とは?」 環境と生物の相互作用を調べるのが生態学である。その生態学における生物の位置を文明に置き換えたものが文明の生態史観だ。一定の環境条件の下では、共同体の生活様式の発…

陰翳礼賛

陰翳礼賛 谷崎潤一郎 1975 10 10 中央公論社 日本の伝統文化のあらゆるものに陰翳(暗闇)の美をみる。 今まで特に意識することがなかったが、部屋の真ん中にロウソクを立てた時、その隅に広がる闇に象徴されるような「陰翳の美」は確かに存在する。著…

武士の家計簿 「加賀藩御算用者」の幕末維新

おすすめ! 武士の家計簿(「加賀藩御算用者」の幕末維新) 磯田道史 2003 4 10 新潮社 「内容」 猪山家の残した武士の家計簿を読み解いたもの。 猪山家は加賀藩に御算用者としてつかえた家だった。つまり、彼らは会計のプロであり、そのため明治維新を…

日本語

日本語 金田一春彦 1975 1 17 岩波書店 他の言語に大きく影響されることもなく、独自に発達した日本語。その日本語の特色について、外国語と比較して論じた書。 特に、「語彙から見た日本語」という章は、外国と比べ、何に関する語彙が多いのかを見てお…

論文って、どんなもんだい(考える受験生のための論文入門)

論文って、どんなもんだい(考える受験生のための論文入門) 岡田寿彦 1991 8 20 駿台文庫株式会社 「主旨」 「考える」というのは「問い」を自分に向けて、その「問い」の「答」を出そうとすること。ぼーっとしていては考えは浮かんでこない。「考え…

「四人はなぜ死んだのか」

「四人はなぜ死んだのか」(インターネットで追跡する「毒入りカレー事件」) 三好万季 1999 7 20 文芸春秋 「内容」 当時、中学三年生だった筆者が、毒入りカレー事件に興味を持ちネットや専門書を駆使して事件の真相に迫ったレポート。犯人が悪いの…

図解雑学 クラウゼヴィッツの戦争論

図解雑学 クラウゼヴィッツの戦争論 川村康之 ナツメ社 2004 9 8 ナポレオン戦争に衝撃を受けたプロイセン将校によって書かれた戦争論。その一番重要なテーマは「戦争とは他の手段をもってする政策の継続であり、政治的目的を達成するための手段にすぎ…

『ザ・タイムズ』にみる幕末維新

『ザ・タイムズ』にみる幕末維新(「日本はいかに議論されたか) 皆村武一 1998 2 25 中央公論社 「どんな本か?」 外国人の記述を引き合いにしつつ、明治維新を説明する。後半には鹿児島に視点がいき、維新を主導したはずの薩摩が、封建的な風潮のた…