すべてがFになる

すべてがFになる
森博嗣 1996 4 5 講談社


 ミステリーにはいくつかの、人を「あっ!」と言わせるような、巧みな解答が必要だろう。そして、それは普通の人が気がつかない盲点を含んでいなければならない。


 このミステリーにおいてそれは......


 舞台である、完全にオートで最新のネット技術を駆使する無機質な研究所と、極めて有機的なミステリーの種の組み合わせは意図的なものなのだろうか?


 有名な本だが、格別ひきつけられなかった。特に主人公とその周辺に感情移入できない。小説を読むとすれば、最近そんなのばかり読んでるなあ。


《20060228の記事》