授業の腕をあげる法則
授業の腕をあげる法則
向山 洋一 1985 明治図書
内容、出版社ウェブサイトより
愛情と熱意だけでは授業の腕は上がらない。
プロ教師への道を示す教育技術の基礎・基本・法則化運動を展開する著者の主張が平易に語られている。授業が楽しくなる教育書のバイブル。
感想
○子供たちを指導していく上で熱意や生徒に対する思いはもとより、きちんと技術を学び、駆使していくべきと主張している。まったくその通りだと思う。
○最初の数十ページは役だった。生徒に対する発問や指示のポイントが列記している。具体例があって分かりやすい。(生徒にさせる)ではなく、(生徒に考えさせ、できるだけ自主的に行動させる)という視点がよい。
○後半の中身がすかすか。常識的なことが書き連ねてあるだけで、がっかりした。本としての構成がないに等しい。雑文の寄せ集め。「授業の腕をあげる」法則が最初にちょろっと載っているだけ。
○中身がほとんどないくせに偉そうな文体でいらいらした。無駄としか思えない自著の宣伝も多く、ちょっとどうかなあ、と思う。
メモ
○趣意を言って、やることをまかせる。
例:「教室をきれいにしよう。自分でやりたいことをやってごらん」
○指示するときは内容は一つ。
○指導内容は細分化。問題を分析し一つ一つステップアップさせよ。