地球で、たくさんの人が生きているのがみえる

とある英会話教室のポスティングをしている。


ポスティングとはポストにチラシを入れる仕事のことだ。人にその話をすると、「ああ、あのうざいやつね」って言われる。そうだ、あのうざいやつだ。


僕を雇っているのは、とある子供を対象とした英会話教室。だから上司から、できるだけ子供のいそうなところにまいてね、って言われるし、僕自身、(この家子供いるのかなあ)って考えながら、まちを歩き家々をまわっている。


自転車を見たり、洗濯物を見たり。そうやって子供がいるかいないか判断している。もっとも僕は宣伝になると思ってほとんどの家にまいちゃう。


地図を見、(子供いるかなあ)って考えながらまちを歩き感じるのは、
まちの雰囲気。
家の雰囲気。
人の雰囲気。


(子供がいるかなあ)って考えながらまちや家を見るからだろう。まちの雰囲気に敏感になり、そのまちで人の生きる姿が目に浮かぶんだ。その家で人の生きる姿が目に浮かぶんだ。


おじいちゃんおばあちゃんがいて、父さん母さんがいて、少年少女がいて、もっと小さな子供がいる。青年もいる。そのまちでそれぞれがそれぞれの人生を生きている。


地球上で、たくさんの人が生きているのがみえる。


こんなふうに、まちを歩くのはお勧め。とっても優しい気持ちになれるから。


《20070529の記事》