世には。いわば天性の小悪魔とでもいうべき人がいて。
ある女性の話をしよう。なぜなら、彼女のおかげで、まあ、そうないような知覚を得たからだ。
世には。いわば天性の小悪魔とでもいうべき人がいる。
世に女はたくさんいるだろう。人口の半分以上いる。田舎だともっと高い割合になる。私は普通の人生を送ってきたつもりだ。それなりにいろんな人と出会っていろんな思いを抱いた。なかでも一番びっくりしたのは、そう、今から話をしたい女性だ。
彼女は天性の小悪魔ともいうべき性格をもっていた。
それが先天的によるものなのか後天的によるものなのか分からない。
とかく、その人は(超)容姿が良いのはもちろんのこと、
まったくいろいろなことに知識があり、
それをもとに上手に知的さを発露させ、
さりげなくも確かな行動力があり、
他人に会話を合わせるのが上手で、
いつも、普通よりちょっと大げさなリアクションをし、
適切なところで適切に笑い、(美しい!)
自然なボディータッチを何度もする。
驚いた。世の中こんな人がいるんだ。これに惹かれない男はそうそうおるまい。
こういう人が銀座のホステスとして第一線で活躍するのだろう。そりゃあ、どんな業界の人でも話をしにくるわ。
まあ、俺が何が言いたかったのかというと、つまり、世の中にはいろんなすごい人がいるっちゅうこと。
そして、その中には、天性の小悪魔とでもいうべき性格を備えたすごい人もいるということ。
それを実感したということ。
まあ、こんな感覚は実感しないと分からないのかもしれない。とかく、この驚きをお伝えしようと思うたわけです。
〈了〉
《20070522の記事》