まんがで読破 蟹工船

まんがで読破 蟹工船
原著小林多喜二 漫画化した人物は不明 2007 イースト・プレス

内容、背表紙より

軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。

感想

○浅川主任監督や須田経営代表といった悪役たちの表情が度を超してゆがんでいて、かれらの人間性のとびっぷりがいい味を出している。

○作者の小林が拷問により獄中死したことをあらためて思い出し、舞台となった昭和初期は「悪い意味で」壮絶な時代だったんだなあ、としみじみ。