省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる 日本の内閣、政治、そして世の中の動きが一気に読める!

おすすめ!
省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる 日本の内閣、政治、そして世の中の動きが一気に読める!
林 雄介 2004 ナツメ社

内容(「BOOK」データベースより)

元官僚の著者だから書ける!教科書では教えない省庁の現場。公務員の仕事から、各省庁のしくみや仕事までをわかりやすく図解。短い時間で日本の政治やこれからの社会がわかる入門書です。

感想

○官僚によって、どのような流れで日本の政策や予算が決まっていくのか?
どのような役職があり、どのようなな仕事をしているのか?
「裏で日本を支える官僚と省庁のしくみについて」、ときにその問題点をふまえながら解説している本。

○日本の政治おける官僚の影響力の大きさは種々で指摘されているところである。
なぜ官僚は大きな影響力をもちうるのか? それについて本書は次のように指摘している。
「官僚の権力の秘密は、莫大な予算の配分権を持っていること」p21
それに加え、選挙対策に忙しい政治家の能力不足もあるとのこと。

○国全体の利益より、自分の専門分野を突きつめてしまう傾向のある技官の話などがあり、けっこう人間くさい部分が垣間見えておもしろかった。

○政策がどのようにして決まっていくか、ということは市民として知っておくべきことだろう。勉強になった。広く浅く国家行政の概要を把握するうえでよい本だ。

メモ

「一般的に(skycommu注:国家公務員の)技官集団は国全体の利益よりも、自分の専門分野への関心が大きい」p117

(よくいわれる省間や局間だけでなく、事務官vs技官といった職種間にもセクショナリズムがみられ、効率的効果的な行政運営の障害となっている。)p154