動物農場

動物農場
ジョージ・オーウェル著 高畠文夫訳 原1945 角川

内容、ウィキペディアより

人間の農場主が動物たちの利益を搾取していることに気づいた「荘園牧場」の動物たちが、偶発的に起こった革命で人間を追い出し、「豚」の指導の下で「動物主義」に基づく「動物農場」をつくりあげる。動物たちの仲間社会で安定を得た彼らであったが、不和や争いが絶えず、最後は理解できない混乱と恐怖に陥っていく。結果的に支配者が入れ替わっただけで、人間が支配していた時以上に抑圧的で過酷な農場となる。

感想

ソビエト連邦全体主義を揶揄した寓話として有名。寓話としてはおもしろく、よくできているのだろう。しかし単純に物語としてみた場合、まともな葛藤もなく、また、主要登場人物である悪役の豚、ナポレオンが、なぜ独裁者としての道を選んだのかもよく分からん。寓話としてはおもしろいけれど、物語としての中身は感じない。