考える力をつけるための読書メモ(ワークプリントつき)

漫然と本を読んでほしくない。
考える力をつけながら本を読んでほしい。
そんな市民が増えることが僕の願いの一つだ。

自分でものを考えながら本を読む。その方法をある程度学び、それを落とし込んだワークプリントを作ってみた。

↑こんなやつ。このプリントを埋めながら本を読めれば、相当考える力がつくはず。本気でやるとかなりめんどいが、自分の専門にしたい分野だと真面目にやる価値があるんじゃないかなあ。力を入れたくない分野だったら、軽くやってもいいと思う。というか、たいして興味のわかない本は、軽くやるのが続けるコツだろう。ぼくだって全ては真面目にできないよ。
ファイルはエクセル形式で、以下のurlからダウンロードできます。

https://skydrive.live.com/#cid=0A57E9F353A510EF&id=A57E9F353A510EF!106

見本つき。

埋める項目は以下。

1、《書誌情報》

  • 書名
  • 著者名
  • 出版年月日
  • 出版社
  • 評価

2、《内容》

  • リサーチクエスチョン(問)
  • リサーチクエスチョンの答え

3、《内容に対する自分の意見》

  • 問の妥当性や価値について
  • 答えの価値について
  • その他

ポイントはリサーチクエスチョンという考えの導入。リサーチクエスチョンとは、「ある本が答えを出そうとしている問題(疑問)」のこと。
これを念頭に置きながら本を読むと、主要な主張とそれの周りをぐるぐるしてる論理がよくみえてくる。
もう一つが、「著者の意見」と「自分の意見」の欄をはっきり分けたこと。
人の言ってることを鵜呑みにして、イタコになっちゃうひとが多いので。
「著者はこういってます」、「それに対しておれはこう思います」
これをわけるのはとても大切。
「こう思います」の部分を「妥当性や価値」と焦点化した。ストレートな焦点化で、傍論に逃げないでこれに真剣に向き合うのはなかなか難しい。そのぶん力になる。傍論で書きたいことがあったら「その他」の項目で。

なお、以下をワークプリントの意図としています。

 ①著者の主要な主張を読み取ること
 ②著者の主要な主張と枝葉の主張をわけて考えられること
 ③著者の主張に対し、自分の意見をもつこと
 ④著者の主張と自分の意見を混合させないで、わけて考えられること
 ⑤著者の意見に対し、多様な面から考えようとすること

(再掲)ダウンロードは以下より。忌憚なき助言、と批判を乞う。
https://skydrive.live.com/#cid=0A57E9F353A510EF&id=A57E9F353A510EF!106





ワークプリントをつくるうえで参考にしたテキスト様

「100冊読む時間があったら論文を100本「解剖」した方が良い」
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-236.html
「1冊を1枚にする技術」
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-310.html
論文とはなにか
http://www.tufs.ac.jp/ts/society/masaaki/nyumon/kakikata.htm