デニムの存在感
デニムの存在感
この前、初めてデニムのジャケットを買った。そう、綿100%のやつ。
一日着て感じた。
デニムの存在感。
歩くたび、書き物をするたび、靴を履くたび、しゃがむたび、大きく伸びをするたび、シャドーカラテをするたび、シャドースマッシュ(卓球)をするたび、ひしひしと自分の存在をアピールしてくる。ジャケットでこんなのは初めてだったからとても新鮮だった。
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詰まるところ俺が言いたいのは、デニムの非機能性!!
生地が分厚くてかつ伸縮性がないから、運動できねーじゃねーか。
急に不良に絡まれたらどうするんだよ!闘えねーよ!
ドッチボールが飛んできたらどーすんだよ!キャッチできねーよ!
警察に話しかけられたらどーすんだよ!全速力で走れねーよ!
急に卓球することになったらどーすんだよ!スマッシュはずれるよ!
上から鉄筋が落ちてきたらどーすんだよ!よけれねーよ!
川に足滑らしたらどーすんだよ!泳げねーよ!
逆に長所を考えてみよう。
丈夫。
でもそーゆーんだったら、伸縮性つけて、ついでに速乾性もつけて、ついでに抗菌効果もつけて、ついでに防臭効果もつけて、それでどれほど丈夫じゃなくなるのか示して欲しいな。現代の科学力、化学力、工業技術力を駆使すれば、もっともっと多機能かつ丈夫な生地ができると思うのだが。量産すればコストもそうかからないと思う。
もしそんな生地が19Cにあったなら、金鉱脈目当てにカリフォルニアをかけづりまわった人たちにも、つとに喜ばれたことだろう。ハードでぎりぎりの労働をしていた彼らが、確かに丈夫だけど、重いし、汗乾きにくいし、動きにくい素材のパンツやジャケットをいつまでも着ていたはずがない。いつかはデニム地を捨て、より多機能で働きやすい素材を選ぶに違いない。
現代の科学力、化学力、工業技術力からすると、全くなんて不機能・不便な生地なんだ。デニム(綿100%)って奴は。
以上、あだしごとでした。
《20060427の記事》