たった一つの宗教しか知らないものは、、、、、、

「たった一つの宗教しか知らないものは、宗教を知らないものである」
マックス・ミュラー


という文章を友達にコピーさせてもらったレジメからみつけた。


これは
「たった一つの言語しか知らないものは、言語を知らないものである」
というゲーテの言葉を発展的にぱくったものらしい。


ふむふむ、これはいかようにも転用できようぞ。いや大まじめな話。人間というのは一つの明確な基準を持ち得ない賢く悲しい動物なのだから、物事は絶対的ではなく相対的にのみ、人間にとっては理解できるということだ。比較してこそ、いや比較してのみ、物事の本質は浮き上がってくる。


「たった一つの国しか知らないものは、国を知らないものである」

「たった一つの文化文明しか知らないものは、文化文明を知らないものである」

「たった一つの人しか知らないものは、人を知らないものである」

「たった一つの戦争しか知らないものは、戦争を知らないものである」

「たった一つの意識しか知らないものは、意識を知らないものである」

「たった一つの銀河しか知らないものは、銀河を知らないものである」

「たった一つの夢しか知らないものは、夢を知らないものである」

「たった一つの時間しか知らないものは、時間を知らないものである」

「たった一つの正義しか知らないものは、正義を知らないものである」

「たった一つの師匠しか知らないものは、師匠を知らないものである」

「たった一つの私しか知らないものは、私を知らないものである」

「たった一つの時代しか知らないものは、時代を知らないものである」

「たった一つの情報しか知らないものは、情報を知らないものである」

「たった一つの日本しか知らないものは、日本を知らないものである」

「たった一つの認識しか知らないものは、認識を知らないものである」

「たった一つの平沢進しか知らないものは、平沢進を知らないものである」

「たった一つの都市しか知らないものは、都市を知らないものである」

「たった一つの人生しか知らないものは、人生を知らないものである」

「たった一つの海しか知らないものは、海を知らないものである」

「たった一つの空しか知らないものは、空を知らないものである」

「たった一つの悲しみしか知らないものは、悲しみを知らないものである」

「たった一つの墓しか知らないものは、墓を知らないものである」

「たった一つの和歌集しか知らないものは、和歌集を知らないものである」

「たった一つの現実しか知らないものは、現実を知らないものである」

「たった一つの天体しか知らないものは、天体を知らないものである」

「たった一つの支配しか知らないものは、支配を知らないものである」

「たった一つの島しか知らないものは、島を知らないものである」

「たった一つの神しか知らないものは、神を知らないものである」
(一つの神を盲目的に信じるのは今の学問的近代的価値観に合わないと思うよ)


「たった一つの宇宙しか知らないものは、宇宙を知らないものである」


《2006/08/29の記事を転載》