多眼思考 モノゴトの見方を変える300の言葉!
多眼思考 モノゴトの見方を変える300の言葉!
ちきりん 2014 大和書房
内容、出版者ウェブサイトより
文章だけで勝負して12万フォロワーのいる著者の2万7千のツイートの中から300を厳選。言葉の強さ・鋭さにぐっときます!
感想
○自身で選んだツイッターの投稿集。
○著者は冒頭で、次のことを指摘する。本の場合、一つのテーマをその著者は多角的に掘り下げるわけだが、ツイッターの場合、一人の人間が政治、経済、人生、家族、趣味、犯罪など、あらゆることについて言及する。また、140字という制限があり、ストレートな表現になりやすい。そのため、その人の考えや信念がより浮かび上がってくる、という。
なるほどなあ、と思った。
○ツイッターの文字制限が140字ということもあって、本書の内容は、十分に現象を掘り下げたものではない。しかし、真理の一面をズバズバ指摘していると思う。いわゆる箴言集みたいな感じかな。
○著者の思考の土台として、楽観的であること、自由であることがあげられる。それがよく伝わってくる。自らの思考の土台がある程度かたまっているということは(そしてその土台に自信をもっているということは)、きっとそれだけよくものごとを考えてきた結果なのだろう。
メモ
○自分が選んだ選択を愛しみ、楽しもう。
○「「お金がないから自由に生きられない」と言う人は、何億円手に入れても同じことを言っていると思う。」
○世の中の大事なことの大半は、簡単な答えなんか存在しない。
○「人間なんてホントくだらない。自分勝手で嫉妬深くて怠惰で、なのにかっこばかりつけていて、しかもいつも不安。だから世の中はおもしろい。」
○「限られたリソースは、それをもっとも効果的に活用できる人(組織)に集まるべき。お金は政府より民間に、優秀な人は現状維持を是とする組織より未来を変える企業に、技術は特許で儲けたい企業ではなく、それを実際に使いたい企業へ。」
○「20代は誰でも成長できる。30代でも多くの人が成長できる。でも40代で成長できる人はごく限られている。多くの人が30代で終わってしまう。」
○「「最近の若者はダメだ」と言ってる中高年やシニアは、「自分が、最近のイケてる若者に相手されていないだけ」ということに気がつかない。」