100歳まで自分の歯を残す4つの方法

100歳まで自分の歯を残す4つの方法
木野孔司/齋藤博 2013 講談社

内容(「BOOK」データベースより)

年間2700人の顎関節症患者を治療する東京医科歯科大学顎関節治療部のトップである木野孔司准教授と、独自の歯周病ケア技術「ペリオクリーニング」を開発した齋藤博歯科医師が、100歳まで自分の歯を持たせる「4つのシンプルな方法」を惜しげもなく公開。

メモ

(エルメスのバッグやベンツは大切に扱うくせに、自分の歯に無頓着な人が多い。いうまでもなく、歯の方がはるかに大切)p12

(一度歯を抜いてしまうと、周りの歯に負担がかかる。できるだけ歯を抜かないようにすることが大事。歯医者から抜歯を提案されてもセカンドオピニオンを利用するなど既存の歯をいかせないか取り組んだ方がよい。)

(歯磨きを強くしすぎると歯肉にダメージ。過大な力が加わらないようペンを持つ持ち方で、歯と歯肉の間を磨くべし)p114

(虫歯の原因は砂糖。砂糖を控えた食生活が虫歯のリスクを確実に減少させる)p80

(虫歯の原因になるプラークというねばねばした物質が歯に形成されるのは食事をとって24時間後。歯肉を不要に傷つけないように一日一回でいいから丁寧に歯を磨くべし。砂糖を控えた食生活をしていれば歯磨きは一日一回で十分。)p98

(3ヶ月に1回は歯周病管理のために歯科医院に通おう。)

感想

○虫歯や歯周病が発生してしまう仕組みや、義歯、ブリッジ、インプラント施術など各治療法の仕組み・問題点についても述べている。

○「TCH」という、上下の歯を無意識にかみ合わせる癖がある。この癖は歯に大きな悪影響を与える、そのような癖があるなら修正していかなければならない、と指摘している。
THCがどれほど問題かシロウトの僕には判断できない。ただ、よく知られていない新しい概念であると本書自身がことわっているにも関わらず、TCHが悪影響を及ぼしているというその根拠は、統計的な処理を踏まえておらずはっきりいって示されていないといっていい。
これは本書全体の信用を落としかねない欠点。