星降り山荘の殺人

星降り山荘の殺人
倉知淳 1999 講談社

内容、カヴァー裏より

雪に閉ざされた山荘。そこは当然、交通が遮断され、電気も電話も通じていない世界。集まるのはUFO研究家など一癖も二癖もある人物達。突如、発生する殺人事件。そして、「スターウォッチャー」星園詩郎の華麗なる推理。あくまでもフェアに、真正面から「本格」に挑んだ本作、読者は犯人を指摘する事が出来るか?

雑感

あっと、驚かされた。騙された。
読者の犯す思い込みをよく利用した、叙述トリックだった。この快感を得るために一読に足る。


しかし、殺人のトリック自体はスマートでない。いやむしろ、汚いといっても良いだろう。


意図的にテンプレ通りの事件が起こり、意図的に型にはまった人物造形がなされている。わざとしてるって分かるけれど、面白くない。