霧の中をゆく 阿蘇・高岳

先週の日曜日、友人のY君と阿蘇連山の一つ、高岳に行ってきました。
最初、中岳→高岳のルートをとろうとしました。
中岳への道はある程度整備されていて、さくさく登れます。

草原をゆくY君。


この道の横を、ロープウェイが通っていました。
ただ、長らく使われていないようです。終着駅はすっかり荒廃していました。このくらいの高度から霧(ガス)がすごく、神秘的な雰囲気です。






こういう非日常こそが旅の醍醐味でしょうか。たいへん興奮します。


もっとも実は、火山性のガスのため、この先、通行禁止でした。
しかたなく登山口に戻り、お隣の高岳に登ることにしました。
にしても霧がすごい。
ロープウェイの支柱も、霧と荒廃の影響で、なにか幻想的です。





ロープウェイの駅から登山口に戻る途中。ちょうどこの下の写真に見える尾根を登り、高岳へ向かいます。


高岳に行く登山道はかなり傾斜がきつかたです。
しかし舗装されていないため、醍醐味があました。
崩れやすい、赤褐色の火山性の岩稜をひたすらに登っていきます。厳しい環境なのか、草木が少ない。
立ちはだかる岩々はその傾斜とは対照的に、手に吸いつくようなしっとりとした感触で、触っていて気持ちが良かったです。
岩には赤や黄色のペンキで目印がしてあり、正規ルートからはずれないように注意して登ります。

余裕がなくて、ここらへんからあまり写真を撮っていません。
最後は足だけでは体力が持たず、両手も動員して這いずり回るようにしてよじ登りました。


途中で、中国人とすれ違いました。ジーパンを履いていました。革靴でした。荷物はコンデジだけでした。
いいようのない敗北感を感じました。


もう少しで山頂。
霧で見えませんが、火口にカメラを向けています。
火口には避難小屋がありました。

山頂と俺。

霧でなんにも見えないw


あとはすたこらさっさと帰ります。
外界に近づくと、少しづつ霧が晴れてきました。
正面に見える街は、阿蘇市です。
傾斜がきついため、高度感はなかなかのものです。



やっぱ、霧が無い方が山はいいなあ、と思った登山でした。
しかし高岳は、資料の表現ですが、荒れた月面をよじ登ってるみたいで、楽しい登山道です。
また行きましょう。Y君。