人間って本当に......

今日の新聞記事を紹介したい。
ちなみに朝日の記事です。別に朝日じゃなくても良かったんですが。


「崖っぷち犬」66歳主婦のもとに 徳島で譲渡会


 徳島市内の山の急斜面から昨年11月、レスキュー隊に救出された犬の飼い主を決める抽選が28日、徳島県神山町の県動物愛護管理センターであった。「崖(がけ)っぷち犬」として全国的に話題を集めた犬とあって、抽選には11人が参加。結果、同県西部に住む66歳の主婦が引き取った。


 同センターには、県内外から見物人を含む約400人が詰めかけた。飼い主に決まった主婦は、今まで犬を飼ったことはないが、テレビを見て面倒をみたくなり、息子の車で会場まで来たという。


 「崖っぷち犬」はひもを引いても動かず、まだ人に慣れない様子だが、主婦は「大事にすれば何とかこっちを向いてくれるでしょう。帰って犬小屋を準備します」。早速、携帯電話で孫と相談し、名前を「りんりん」と決めた。


 この日は、「崖っぷち犬」のほかに25匹の譲渡会があったが、「崖っぷち犬」の姉妹とされる犬を含む17匹は、引き取り手が決まらなかった。


ソースはここ→http://www.asahi.com/life/update/0128/009.html


崖っぷち犬とは一ヶ月程前にワイドショーを騒がした犬だ。崖っぷちから出られず困惑しているところを大々的に放送された。


ある意味、希少な犬ではある。


それは認めよう。かの犬はマスコミによって世間を騒がすこととなった特別な犬だ。普通の犬とは全然違う。


彼をめぐって11人が抽選をし、無事引き取られた。


一方、一緒に譲与を計画された「普通」の犬たちは誰にも引き取られなかった。きっとガス室に送り込まれる運命なのだろう。


馬鹿な人間め。「普通」の犬が欲しいのではなくて、マスゴミによって祭り上げられた「特別な」犬が欲しかったのだ。


私たちは犬や猫に感情移入をし、何かにつけてかわいそうだと思ってしまう。それでも、全国では、1年間に、39万匹余りの犬や猫が処分されていてるそうだ。



さあ、今日もおいしい夕食が、僕には待っている。


《20070130の記事》