INTERACTIVE LIVE SHOW 2006“LIVE 白虎野” 短レポート

 その世界では、時間の流れに幾つもの分岐があり、どの分岐を経たかによって成就する物事や未来が違う。
 人々が無意識のうちにその分岐に遭遇した時、いずれかの分岐が選ばれる確率はアティドゥーと呼ばれている。
 白虎野の大樹の下に住む、誰もが知る小さな生物がアティドゥーの番をしていた。その生物は、その特殊な感受性で人々の心や意思を総合的に感知し、感知したものが最も良く反映される分岐が選択されるためのアティドゥー率を最大に高める役割を担っていた。
 そのようにして、世界は動いていた。
 ある時を境に、イナ・アティドゥーという人為的に作り出された確率が、真のアティドゥーを妨害する力を持って現れ、人々は知らぬ間に不本意な分岐に足を踏み入れることになった。イナ・アティドゥーは、通貨価値の変動に追従して働く強力な確率として作用する。
 しかしそれは、人々がイナ・アティドゥーの存在に気づかないこと、自発的な意志を持たないことが前提だった。
 イナ・アティドゥーを行使する者たちは、イナ・アティドゥーの力を最大限に維持することを目的に、「枯れシダ教」なる宗教を作り出し、人々を虜にした。



全ての力の源"枯れシダ"


Σ星よりその力を降ろし


終わり無き繁栄と充足をもって人の子を愛でる


汝、慈悲深き"枯れシダ"に汝の思考を委ね


"枯れシダ"の意思に従え


生涯を"枯れシダ"に捧げ、来るべき幸福に備えよ


"枯れシダ"の示す道を喜んで行くなら


等しく「幸福」への「機会」が与えられよう


http://byakkoya.interactive-live.org/modules/tinyd0/index.php?id=9より転写


行ってきました!! !!
平沢進のインタラ!! !!  上はそのイントロ!! !!


GW中、スカイコミュは友人と東京に行きました。五泊六日です。風呂に一日しかはいれなんだ。ほとんどネットカフェで寝たなんだ。電車賃が惜しくて歩き回ったなんだ。


 疲れた、、、(もう一週間たったけど、)。


もちろん最大の目的は、平沢進のライブ! 初です!


2006年5月4日。


人生における聖なる時間。スカイコミュが平沢さんを初めて生で見た日。
ファンが師匠と呼ぶわけがよく分かる。平沢さんを知って、ほぼ一年。ネットで検索した時、なんでみんなが、平沢進を師匠と呼ぶのか皆目見当がつかなかった。
今ではよく分かる。彼の奇妙な曲を聴き続け、惚れ込み、そしていよいよ緊張高まるライブ会場についた時、僕は自然と彼を師匠と呼んでいた。
宗教のはじまりを感じるwwww
とまあ、くだらないご託はおいといて、
ライブレポ。
いきます。


まず最初に感じたのがライブにきているファン年齢層の多様さだ。僕のような十代から、二十代、三十代、四十代あたりまで多種多様。若干、三十代か四十代が多いように感じた。


そして、私のごとく一人でライブに参戦している者が多かったこと。実をいうと他のライブに行ったことがないので、なんの比較もない。だが、特に地方のファンにおいて、平沢つながりの友人がいないというのはいかにもありそうなことだ。僕自身もそうだし、平沢さんを薦めるのには苦労する。若干の努力はこうじているのだが。


開演前に、一人で待っているリスナーを見て、僕は大いに共感した(あれ、これって宗教?w)。


そしてこれまた宗教じみているのだが、会場開演30分ぐらい前に、「白虎野」を大音量で流している車が近くを通った。、、、、、、感動(涙)。、、、、、、大感動(大涙)。もちろん、私、スカイコミュは人の迷惑も顧みず音楽を大音量で流しつつ疾走するカードライバーを軽蔑します。でも、これはこれ、それはそれw。


ライブ開演前に白虎野Tシャツ(m)を購入。ほんとは黒いハイネックのやつが欲しかったのだが、いかんせんフリーサイズ。女も着れることを考えてつくってんだから、身長181㎝の僕が着れるはずがないと購入を見送る。ああ、欲しかったな。Tシャツも保存用と着用用と二枚買いたかったが、くだらんクセは作るまいと必死におさえ一枚のみ。


さて、ライブのストーリーについて。
平沢進インタラクティブライブについてご存じない方はもう上の文で意味不明だろう。は?ストーリー?何でライブにストーリーがあるん?


実はあるんです。ストーリーが。平沢進の展開するインタラクティブライブにはストーリーがついています。さらにオーディエンスの意志===それはオーディエンスが叫ぶことなどによって計測される===によってライブに付されたストーリーが分岐するようにできているのです。だからそれによって、歌う曲なども変わるのです。


右に行くか?左に行くか?。既知警察を殴るか?質問を投げかけ混乱させるか?。


さらにネットでの参加者もライブの進行に大きな影響を及ぼします。彼らの行う作業がうまくいかないと、ライブにいるオーディエンスの意志が正しく反映されないのです。


進路の結果しだいで、エンディングが変わります。グッドエンディングとバッドエンディングがあります。オーディエンスは、それに向かってみんな知恵を絞り、協力するのです。


ただ、前日(5月3日)にグッドエンディングが出たとのことで、やはりそれとは違う進路で4日のライブは進みました。個人的にはグッドエンディングがみたかったのですが、多勢に無勢。しかたないです。そもそも、グッドになりやすいだろうと4日のチケットをとった僕の考えも浅ましいですしね。


肝心のストーリーは、オーウェルの「1984年」をモチーフにしているよう。
枯れシダ教の支配する近未来。ある時、ヒラサワは「西」がないことに気づく。「西」は、まさに枯れシダ教によって隠されていたのだ。もちろん、周りの人は誰も「西」の存在を信じないし、ヒラサワも危険視される。かくしてヒラサワの「西」を探す旅が始まる。それを支えるのが自称分岐マニア、Σ-12。彼の集めた分岐を元に、ヒラサワを「西」に導け。
ってな感じ。


ちなみに、その西にはホワイトタイガー(フィールド)油田がある。ホワイトタイガー油田は、マントル付近に石油が無尽蔵に埋蔵されており、それを吸い上げているのではないか?、と目されているいわく付きの油田。


もしそれが本当なら、私たちは「(大昔の枯れたシダなどによって出来た)石油がなくなる!!」と騒ぎ立てる何者かに騙されていることになります。


まあ、そんな感じかな。


ちなみに4日のエンディングは平沢さん曰く「最悪」らしいw。結局、ヒラサワはホワイトタイガーフィールド油田を見つけるも、既知警察によって打たれた脳機能改善薬により、Σ-12の声を枯れシダの声と勘違する。そして、崖から海上に立つホワイトタイガーフィールド油田へジャンプするが届かず、あえなく海の藻屑に。


おしまい。ちゃんちゃん。


平沢さんのMCもおもしろかった。
鳴りやまぬアンコールの拍手に平沢さん登場。
平「今日のアンコールはなしです」
観「え〜〜」
平「え〜〜じゃない」
それでも待つ観客。
平「起立!」
あんまり立たない観客。
平「それなら座ったままでよろしい。回れ右。解散!」


ほんとにおしまい。ちゃんちゃん。


でも、今度のノンインタラでアンコールすると言ってくれました。う〜〜金が、、、せめて福岡に来てくれーー、鹿児島とは言わないからーー


最初の曲「オーロラ」を聞いたときの感想を。
本当に鳥肌が立った。
平沢さんの曲の魅力の一つに、イメージの誘発性の強さがあげられると思う。曲の歌詞や楽曲から想起される強いイメージ。現実にはない神秘的なイメージ、風景。僕が最初に「オーロラ」聞いた時、イメージした風景は、
北極に向かう大きな船の、窓のある一室。そこで少年はオーロラと出会い、その美しさに心洗われるよう。少年は偉大な自然の美しさにただただ茫然自失とするしかなかった。
というものだった。


けれども、このライブでは別なイメージが与えられた。
迷える人。いくら迷えど答えは出ない。
暗闇の中、一人たたずむ男の上に、突然、オーロラが照り輝く。男はそのオーロラを見、心に何かを思い、再び歩むことを決心する。


こんな美しい風景を想起させるアーティストがいるか?
少なくとも、平沢という者が一人いることを、私は知っているのみだ。


バンザイ、平沢さん!!
バンザイ、オーロラ!!
バンザイ、インタラ!!
バンザイ、ノンインタラ!!
ああ、なんか宗教っぽいな(ちょっとうつ)


それから、http://byakkoya.interactive-live.org/にライブのストーリーが載っていました。これはネットでの参加者のために、ライブの様子が分かるように表示していたものを編集したものと思われます。


会場の映像:
にはライブで流れた動画やライブの様子について書いてあります。
会場の文字情報 :
にはライブで観客に提示されていた文章が載っています。
これらを見れば、ストーリーがなんとなく分かるでしょう。
以下全文http://byakkoya.interactive-live.org/より転出也。



5月4日(木・祝) 東京・日本青年館

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現在ポイント : S0
BGM :

平沢進 Interactive Live Show 2006“LIVE 白虎野”は間もなく開演です。
「考える人」の作業場へのリンクは、開演5分前にオープンします。
しばらくお待ちください。

[作業場]ウィンドウ、または[位相差電子望遠鏡]ウィンドウに
「作業開始」のメッセージが流れましたら、作業を開始してください。

「考える人」(在宅オーディエンス)として参加するには、
事前に当サイトでユーザ登録(無料)し、アカウントを取得する必要があります。
まだアカウントを得ていない方は、左側のメニューにある [新規登録] または
上部メニューにある [Register] をクリックし、メッセージに従って登録してください。
アカウントはその場ですぐに発行されます。
なお、ユーザ登録するためにはメール・アドレスが必要です。

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現在ポイント : S1
BGM :

コンサートが始まりました。

○会場の映像 :

夜。
風の音。
草の根方を一匹の蟻が歩いて来る。
大樹の葉が風に揺れている。
蟻は大樹の元の開けた場所にたどり着く。
重そうに、落ち葉の着地点を示す印を引きずり、予想された位置へと運ぶ。
蟻は大樹を見上げ、今にも枝から落下しようとしている木の葉を待っている。
一枚の木の葉が大樹の枝から離れ、着地点目指してゆっくりと舞い落ちてくる。
蟻は木の葉の軌跡を確信を持って見守っている。
しかし、木の葉は予想されたマークの上には落ちない。
マークから外れて着地した木の葉を見つめ、首をかしげる蟻。
蟻は夜空を見上げる。
見慣れた星の配置が変わり、見たこともない星座が夜空を覆う。
ゆっくりと空が回転する。

○会場の文字情報 :

「西が無い…」
「それで?」
「西が無いんだよ!」
「それがどうした? オマエは頭がイカレいる」
イカレてるのはオマエのほうだ」
「慈悲深き唯一の力“枯れシダ”の名においてこの哀れな男が妄想から解かれんことを…」
「西が妄想だと?」
「もうこの話は終わりだ。信仰の浅い者とは議論しない」

ここで“LIVE 白虎野”のキー・パースン、Σ-12の登場です。

○会場の文字情報 :

最悪也。
悲惨也。
かの男に共感者無し。
タブーなる「西」を主張する者。
いずれ処刑の運命にある者也。
かの男、名前ヒラサワ。
我が旧友にして記憶也。
見るべし。
これがかの男の世界の未来。

○会場の映像 : 荒涼とした大地

○会場の文字情報 :

「枯れシダ」の力に秘めたる闇の末路也。
かの男、いずれ犬死の定めの下也。
このΣ-12、今強く望むこと、それは、かの男を定めの外に連れ出すこと也。
かの男に道は二つ。
世に「西」の無きがごとく振る舞い「枯れシダ」への献身をもって「死」たる延命を図るか?
足取りを「無き西」へ取らせ、「白虎野」より我が時空へと飛躍させるか?
だが、かの男無力也。
意思の行使は自滅への快速列車。
真実への欲求は奈落へのクーポン券。
しからば、このΣ-12、分岐マニア也。
数十年の時を経て集めた我が分岐のコレクションを見よ。

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現在ポイント : S2
BGM :

Σ-12が会場のオーディエンスに呼びかけています。

○会場の文字情報 :

これらより適切な分岐モジュールを選び、脱出への道筋を開き、
高きアティドゥー率の干渉にて「枯れシダ」のイナ・アティドゥーに抗い、
無自覚のまま「白虎野」へ導くこしらえごと、今はじめるその時也。
アティドゥー球を絶え間なく男の頭上に降らせるなら、
高きアティドゥーの値が男を脱出の分岐へと導く
高きアティドゥーの値を保ち、イナ・アティドゥーに打ち勝つなり。
イナ・アティドゥーがアティドゥーに打ち勝つなら、男は我らの意に反して行動する也。
だが、いかにして?
帯電こそ麗しきトンネル
放電こそ雄雄しきバイパス
それは、かの男の空と我らの空を結び、我らのアティドゥーを投入する
大穴を開ける見えざるドリル、聞こえざるつるはし也。
帯電させるべし。
オーロラン……
叫びを喰らい強き電磁の波を空に放つ植物。
SHOUTの合図とともに、叫ぶべし。
叫び、叫び、オーロランに餌を与えよ。
SHOUT!!!
もっと!!
男の頭上にオーロラの生じるまで
もっと!!

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現在ポイント : S3
演奏曲 : オーロラ 2

Σ-12が会場のオーディエンスと「考える人」に呼びかけています。

○会場の文字情報 :

見るべし! 男の空にオーロラ現る。
電磁波のドリル、我らと彼をつなぐ大穴を開けた証。
我ら高き値のアティドゥーを彼の頭上に降らすこと今よりかなう也。
アティドゥーを高めよ。
電子の網に配置する「考える人」たち。
アティドゥー球を捜し、かの男の頭上に投げよ。
聞こえるか?
聞こえるなら応答されたし。

会場のスクリーンには「考える人」の一覧とメッセージがスクロールされています。

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現在ポイント : S4
演奏曲 : ソーラ・レイ 2

Σ-12が会場のオーディエンスに呼びかけています。

○会場の文字情報 :

見よ。我らと彼をつなぐ大穴、暗雲の裂け目より降るソーラーの清き憤怒のギフト。
深き思慮よりのフリーウェア。
それは、世の理より授かる第一のアティドゥー球也。
心せよ、その時こそがまた、イナ・アティドゥーの反撃を受ける時。
見よ、第一のアティドゥー球が降る!
アティドゥーは所定の時間で消滅する也。

○会場の映像 :

スクリーンを第一のアティドゥー球が横切る。
ステージのアティドゥー・モニターが点灯。
イナ・アティドゥーモニターが反撃の点灯。

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現在ポイント : S5
演奏曲 : 時間の西方

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

男よ、まだアティドゥーの値の高きうち自らの関心に忠実たれ。
西へ行くべし。
無いはずの西へ行くべし。
男を白虎野へ導くため、第一の分岐を与えるべし。
この、Σ-12のコレクションから、適切な分岐モジュールを選ぶ也。

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現在ポイント : C-01

会場では分岐点にさしかかりました。

○会場の文字情報 :

この分岐を選ぶか?
分岐コード/L-00

SHOUT!!

この分岐を選ぶか?
分岐コード/R-00

SHOUT!!

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現在ポイント : L-00-1
演奏曲 : SEH LE MAO

会場では"分岐コード/L-00"が選択されました。
“アティドゥー値”が“イナ・アティドゥー値”を上回りましたので、
選択された分岐が採用されます。

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

これは歌は異郷の歌。
道に迷った者の歌。
これは禁止された想いの歌也。
何故なら、人々は枯れシダの導きにより「迷いは無い」と思わされているゆえ。
それは、記憶の深き地核へと隠された。
思いの遠き異郷へと追放された。
今それが、男の口からあふれ出る。
異郷の言葉であふれ出る。
それは、良き兆候也。

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現在ポイント : L-00-2
演奏曲 : パレード

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

男は隠れていた迷いを受け入れた也。
男は、確信を得た也。
世界は恐ろしいと。
枯れシダの見せる世界はデマだと。
それは良き兆候也。
しかし、男に危険が迫っている。
真実を見た者は危険人物と見なされる定め。
間もなく既知警察が男を追う也。
「考える人」よ、高きアティドゥーの値を維持する也。

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現在ポイント : L-00-3
演奏曲 : 水脈

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

男よ、今一時心を静め、耳を澄ます也。
この場所こそ最初の分岐の終着。
聞くべし。
胸の深き暗がり、思いの遠き異郷を流れる
水の音。
隠された思いの水脈。
追われた思惑の血流。
その源流はあの「あり得ぬ海辺」にある。
源流を求める也。
源流を目指す也。
危険也! 危険也!
既知警察、男の周囲200メートルに迫る也!
新たな分岐を与える事急ぐ也!

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現在ポイント : L-01

会場では分岐点にさしかかりました。

○会場の文字情報 :

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LL-01

SHOUT!!

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LR-01

SHOUT!!

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現在ポイント : LL-01-1
演奏曲 : 記憶から来た男

会場では"分岐コード/LL-01"が選択されました。
“アティドゥー値”が“イナ・アティドゥー値”を上回りましたので、
選択された分岐が採用されます。

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

男は賢者の夜を通る也。
咳込む暗き紳士の後に従い。
そこは夢と現の境無き領域。
枯れシダが「悪」と呼ぶ車線無きタブーの街道。
咳き込む暗き紳士は、隠された思いの代理人
追われた思惑と意志の総体、すなわち、かの男の影そのもの也。
咳き込む紳士は男にコスタリカの夢を見せる也。
枯れシダが「不徳」と呼ぶその国。
軍隊を持たず、少年が電話一本で大統領を相手取り訴訟を起こせる国也。
しかし、不徳の理由は更に有る也。
巨大な真球の石の遺跡それこそがアティドゥー球のひな形也。

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現在ポイント : LL-01-2
演奏曲 : CODE-COSTARICA

間もなく、出題は後半のセットに切り替わります!!

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

夢にコスタリカを見るべし。
真球の石を想い「考える人」と共に行くため。
そして船に乗り、「生まれなかった都市」へ向かう也。

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現在ポイント : LL-01-3
演奏曲 : 帆船108

出題は後半のセットに切り替わりました。
新たな「WORD」に取り組んでください。
アティドゥー値を上げてください。

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現在ポイント : LL-01-4
演奏曲 : 生まれなかった都市

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

紳士は闇へ帰る也。
男よ、ここは「生まれなかった都市」也。
古のナイルに佇む、かのアティドゥーの番人が未来の街と夢に見た場所。
堕胎されたと、無念に泣いた、選択の騎士が幻に見た都市。

○会場の映像 :

既知警察が不意をついて現れ ヒラサワを殴る。
殴る音、倒れる音。

○会場の文字情報 :

既知警察> あなたがここに来るまでに見たものを話してください。
ヒラサワ> 人々の不安と思惑、恐ろしいパレード、真球の石

殴る音、倒れる音。

既知警察> あなたが見たものを話してください。
ヒラサワ> 人々の不安と思惑、恐ろしい……

殴る音、倒れる音。

既知警察> どうぞ、見たものをお話しください。
ヒラサワ> 人々の不安と……

殴る音、倒れる音。

既知警察> お気の毒です。あなたの脳は正しく機能していません。
あなたは西の存在を主張したという通報がありました。
よってあなたは枯れシダの慈悲により、既知順応不全者救済プログラムに従って
脳機能の改善処置を受ける特権を与えられます。
ヒラサワ> 特権は放棄できないのか?
既知警察> できません。
ヒラサワ> 何故殴った?
既知警察> 救済のためです。
ヒラサワ> 意味が無い。

殴る音、倒れる音

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会場では分岐点にさしかかりました。

○会場の文字情報 :

危険也!! 逃亡の分岐を与える也。
いずれかを選択すべし。

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LL-02(警棒を奪って反撃)

SHOUT!!

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LR-02(質問を投げかけ混乱させる)

SHOUT!!

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現在ポイント : LL-02-1
演奏曲 : 確率の丘

会場では"分岐コード/LL-02(警棒を奪って反撃)"が選択されました。
“アティドゥー値”が“イナ・アティドゥー値”を上回りましたので、
選択された分岐が採用されます。

ヒラサワが警察を殴る音
ヒラサワ走り去る音
注射ガンの音

○会場の文字情報 :

Σ-12>
逃亡に成功した也。
しかし、マズイことが…

ヒラサワ>
ここはどこだ?
確かに自分の意志でここまで来たが。
何故私はここに居る?
何故めまぐるしく風景が変わる?
あれは私か?
何故私が沢山居る?

Σ-12>
男よ、聞こえはしまいが、そこは確率の丘也。
イナ・アティドゥーによって駆逐された全ての選択肢がそこから見える也。
見るべし。安全で、幸福で、自由なおまえの数々を。
全ては枯れシダにとって有ってはならないもの也。

あと数分後にJAVAアプレット“Daisyphone”によるセッションが始まります。
「考える人」は作業の手を休めて“Daisyphone”にアクセスする準備をしてください。
http://gouda.dcs.qmul.ac.uk/byakkoya/2.html

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現在ポイント : LL-02-2
演奏曲 : 白虎

会場では「考える人」のみなさんの“Daisyphone”によるセッションの様子が流れています。

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

見るべし。怒れる魔神が、駆逐された可能性を「西」へと集め弔う也。
胸の深き暗がり、思いの暗き地核。
夕暮れの西はその入り口也。
ゆえに枯れシダは「西」を隠す也。
ゆえに人は「西」を知らぬ也。
白虎は西を守る獣也。
守るべき「西」を奪われた白虎が今、息絶える也。

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現在ポイント : LL-02-3
演奏曲 : Σ星のシダ

○会場の映像 :
生物の居ない荒涼としたΣ星の風景

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

諸君、これを言うのは辛い也。
しかし、言わねばならぬ也。
男が既知警察を振り切る時、咄嗟に注射を打たれていた也。
脳機能改善薬を……。

Σ星を見たヒラサワが叫んでいます。

○会場の文字情報 :

おお、Σ星が見える。
なんと美しい!
見渡す限りシダの緑!
枯れては咲き咲いては枯れる全ての力の源。
なんと美しい光景!


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現在ポイント : L-03-L

会場では分岐点にさしかかりました。

○会場の文字情報 :

知るべし。
最後の分岐を与える時也。
しかし、男は既に廃人也。
酩酊の靄に包まれ、立ち上がる力も無し。
Σ星に有りもせぬシダを見、枯れシダを崇めるロボトミー也。
残された分岐、ただ2つ也。

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LL-03L(最後の望みに賭ける)

SHOUT!!

この分岐を選ぶか?
分岐コード/ LL-03R(諦める)

SHOUT!!

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現在ポイント : LL-03L-1
演奏曲 : SWITCHED-ON LOTUS

会場では"分岐コード/LL-03L(最後の望みに賭ける)"が選択されました。
“アティドゥー値”が“イナ・アティドゥー値”を上回りましたので、
選択された分岐が採用されます。

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

男よ、この歌を歌う也。
おまえと私の関係を暗示するこの歌。
もはや叶わぬ再会に、せめてつかの間、想い出を呼び、別れの時を飾る也。

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現在ポイント : LL-03L-2
演奏曲 : 白虎野

○会場の文字情報 :

Σ-12>
知るべし。
ここがこの分岐の終着点「有り得ぬ海辺」
ベトナム「ホワイト・タイガー・フィールド油田」也。
あの燃え上がる炎の中に白虎野が有る也。
男よ、飛ぶべし!
私に会いたければ、あの炎の中へと
飛び込む也!

ヒラサワ>
慈悲深き全ての力の源枯れシダ。
私は何故ここに居るのでしょう?
真っ暗で何も見えません。誰かが私に、ここから飛べと言っているようです。
あなたなのですね?
それがあなたの意志ならば喜んで飛びましょう。
慈悲深き全ての力の源枯れシダ、私は今、あなたのお導きに従います。

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現在ポイント : ED-0-1
演奏曲 : 白虎野

○会場の映像 :

ヒラサワは炎へ向かって飛ぶが、炎へは届かず、海へ落下

Σ-12がメッセージを送っています。

○会場の文字情報 :

無念也。
男よ、別れの時也。
二度と会うこと、叶わぬ也。
このΣ-12、胸に暗き轟音を聞く也。
それは今、虚無の嵐の嗚咽なり也。
Σ-12、その虚無の嵐をもって、得られぬものより織りし錦を、今生の無風になびかせる也。
かの男のために。
さらば…。

○会場の映像 :

大樹の木の葉が的をはずれ、蟻が首をかしげ、空を見上げる。
スタッフ・ロール

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現在ポイント:ED-1
BGM:

○会場の映像 :
スタッフ・ロール
再び「考える人」一覧がスクロールしています。

平沢進 Interactive Live Show 2006“LIVE 白虎野”は終了いたしました。

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現在ポイント:EN-A
演奏曲 :

会場では鳴りやまない拍手・歓声に応え、平沢進が再び登場し、MCをしています。
アンコール演奏はありません。

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現在ポイント:ED-2
BGM:

平沢進 Interactive Live Show 2006“LIVE 白虎野”は終了いたしました。
ご協力を感謝します。

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《20060514の記事》