赤色のシャツを着た黄色いくまさん(それでも決してくまのプーさんではない。なぜならそれは、目が水色だったし、その大きな頭に不釣合いなくらい痩せていたから)の中で思ったこと

 去る2006年3月18日(土)から2006年3月26日(日)まで、鹿児島市七ツ島一号用地で第21回KKBこども博が開催されました。KKBこども博とは、鹿児島の朝日系列のテレビ局、KKBの主催する子供を楽しませるイベントです。中心的内容はキャラクターショー。今年は魔法戦隊マジレンジャー仮面ライダー響鬼ふたりはプリキュア Splashstarでした。


 その他に、子供が中に入って飛び跳ねる遊具や、簡単なパンを作らせてくれる施設、巨大迷路(そこにボウケンジャーのポスターに並んで報道ステーションのそれもあった。どういう取り合わせだw)、カメラに写った人の映像をまったく別な背景と合成するシステムなどがありました。まあ、即席の遊園地みたいなものです。


 そのKKBこども博に赤色のシャツを着た黄色いくまさん(それでも決してくまのプーさんではない。なぜならそれは、目が水色だったし、その大きな頭に不釣合いなくらい痩せていたから)がいたのを皆さんご存じですか?


 はっきりいって、すごく不気味でした。頭は大きく、背も二メートルはあるのに、そいつはガリガリ(毛皮を剥ぐと身長181センチメートルに体重60キログラム!)。怖くて近づけない子や見たとたん泣き出してしまう子も多々いました。


 けれども、そいつは一生懸命愛想を振りまいているようでした。
体をくの字にして、
首をかしげて、
両手をこきざみに振って。


 子供が近づけば
握手をし、
ガクガクと頷き、
子供の頭をなで、
頬を両手ですりすりし、
気が向いたら抱きつき。


 写真を子供と一緒に撮る時は
きちんとしゃがんで、
気ながに待って、
手を振って(ピースができないので)、
子供の肩や頭や腰に手を置いて。


 はい。
おわかりの通り、それは私(スカイコミュ)です。【3月20(月)、21(火)、26日(日)を除く】


 そこで思ったこと。


 子供はその存在自体において親からの絶対的な影響を受けている。


 至極当たり前です。親の遺伝情報の組み合わせがその子供を形作っているのですから。それは、子供の存在自体に親からの絶対的な影響を受けているでしょう。


 けれども私たちは、普段、親からの影響を感じることは少ないのではないでしょうか?たとえば自立した後、親と似たような生活パターンを送っていたとしても、それは子供の頃から当たり前だと思っているから、親の影響を受け似たような生活パターンを送ってるな、と意識されにくい。


 そして今の時代、もっとも親の影響を受けなくてもよい時代です。農民が農民に、武士が武士に、商人が商人に、刀鍛冶が刀鍛冶にならなくてよい時代になって100ゆうよ年。個人主義という価値観が日本に入ってきて100ゆうよ年。


 私たちの世代はかつて無いほど親から自由です。親は親、子は子。職業も考え方も行動もてんでばらばらが許される、というか何も問題視されない今日この頃です。それだけ個人主義が浸透したのです。


 しかし、くまの中に入って、たくさんの子供とたくさんの親を見て思いました。
子供と親は非常に高い確率で似ている、と。
子供はその存在自体において親からの絶対的な影響を受けているな、と。
人間はその存在自体において、圧倒的な拘束の下にいるのだ、と。



 ※くまさんからの子を持つ親へのお願い


 一つ、
子供がぬいぐるみを蹴ったり、たたいたり、引っ張ったりしないようにきちんと見張っておくこと(小学生の高、中学年を特に注意)


 一つ、
写真を一緒にとってもらう時はきちんと、この子です、と言うこと(ぬいぐるみの周りに子供が群がっている時の話)。子供がいっぱいいると、どの子か分かりません。


 一つ、
写真を撮ってもいいですか?と聞かなくてもいいけど、ポーズをとった中の人に対し「ありがとう」ということ


 一つ、
子供を大切にすること


《20060409の記事》