夏、佐多岬2011

奄美で育った僕は、本土の海をバカにしていた。
汚い海、醜い海、臭い海、薄緑の海、粘った海、と。

本土最南端、佐多岬に行ってそれは見事に裏切られた。
かの岬の海は想像以上に綺麗なのである。
2011年の佐多岬。僕が風景の中に立ったのは、風の強い、空の青い日だった。