口之島フリイ岳山頂。かきわけた笹の先には、、、

「人間には、あるがままの本当の世界を認知して、正しい判断をくだすことなんて、絶対にできないんだよ!」
  人間の腰ほどの高さの笹に覆われた標高250メートルほどの山頂に立ち、ぽつぽつと雲の流れる澄みきった青空と、笹で一面覆われた薄緑色の島と、ちょこちょこと島にへばりつく茶色の人家を見ると、島は人の手を、ゆっくりゆっくりと離れていってるように思えた。
「笹で一面覆われた薄緑色の島」のお話