図説日本海軍入門 歴史、作戦から組織、兵器まで!!「帝国海軍」のすべてをわかりやすく解説

図説日本海軍入門 歴史、作戦から組織、兵器まで!!「帝国海軍」のすべてをわかりやすく解説
歴史群像シリーズ 2007 学研

内容、出版者ウェブサイトより

78年の歴史をもち、最盛時世界第3位の戦力を誇った「帝国海軍」とはいかなる軍隊だったのか。本書では歴史、作戦・戦闘から艦艇・航空機、組織、将兵まで、多角的かつビジュアルな構成で日本海軍の実像をわかりやすく解説。ファン必携、入門者必読の一冊。

感想

・本書は派手な内容になりがちな「軍艦をはじめとする武装」や「大規模作戦」だけでなく、艦隊運動や兵器運用の流れ、人事システム等についてもふれられており、この手の本のなかでは幅広い視点で「日本海軍」について学ぶことができる。

細かいことを言い出したら、システム面で言及できるところはいくらでもあるし、他国の海軍とより詳細に比較するとおもしろいのだろうが、ざっくりと日本海軍の概要をつかむうえではこのくらいでよいと思う。

・当時の写真やイラストが抱負でイメージしやすい。戦艦の主砲発射システム、ボーイラーとタービンの仕組み、魚雷の仕組みなどなど、へえ、と思うことが多かった。特に魚雷はまっすぐ進むものと思っていたが、潜水艦を敵艦にむけるのもなかなか大変なので曲がるよう設定できる、というのは個人的におもしろかった。
また軍艦建造の写真が複数掲載されており、「戦艦武蔵」(http://d.hatena.ne.jp/skycommu/20151006/1444078119)にはこの光景が書かれていたのか、と得心がいった。やはり文字情報だけでイメージするのはつらく、視覚情報の強力さを再確認したしだい。